米Apple Computerは米国時間1月15日、2003会計年度第1四半期(2002年10月〜12月期)の決算を発表した。
10〜12月期の売上高は14億7000万ドルで、前年同期の13億8000万ドルから7%増加した。一時的な費用を含めた純損失は800万ドル(1株当たり損失は2セント)で赤字となった、前年同期は純利益が3800万ドル(1株当たり利益は11セント)だった。
税引き後のリストラ関連費用1700万ドルと決算調整費200万ドルを除くと、純利益は1100万ドル(1株当たり利益は3セント)となり、ウォール街の予測と一致する。
10月〜12月期に出荷したMacintoshは、前年同期とほぼ同様の74万3000台だった。
同社の最高財務責任者(CFO)のFred Andersonによると、同社は現在、研究開発費に年間5億ドル近くを費やしているが、短期的な利益増加のために開発費用を削減する方針はないという。
新製品の発表にもかかわらず、最近のウォール街のAppleに対する見通しは否定的なものが多い。有名なところでは、米Merrill LynchがMacworld Expo前夜に、Apple株を「売り」に格付けした。また、Appleの近頃の利益の大部分が現金資産の利子によるものだということに懸念を示すアナリストもいる。
10月〜12月期のPowerMacの売上高は2億9200万ドルで、前期比16%減、前年同期比で20%減となった。iMacとeMacの合計売上高は3億5600万ドルで、前期から4%減少。eMacとフラットパネル型iMacがまだ発売されていない前年同期からは75%増と大きく成長した。
iBookの売上高は2億1600万ドルを計上し、前期比8%減、前年同期比11%減となった。PowerBookの売上高は2億3500万ドルで、前期からは65%増と大幅に成長したものの、前年同期比で9%減少した。
iPodなどの周辺機器の売上高は2億1800万ドル。前期比13%増、前年同期比で21%増加した。ソフトウエアなどの売上高は1億5500万ドルで、前期からは1%減とほぼ横ばいだったが、前年同期比では25%増加した。
なおAppleは、2003会計年度第2四半期(2003年1月〜3月期)の見通しについて、「売上高は前期から横ばいで、わずかに黒字となる」との予測を明らかにした。
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