米Network Associatesは米国時間1月6日、迷惑メールを防止するソフトウエア企業米Deersoftを買収したと発表した。この買収は「スパムメール(迷惑メール)から顧客を守る」というNetwork Associatesの戦略の第1弾となる。
なお買収に関する詳細な財務情報は明らかにしていない。
カリフォルニア州パロアルトに本拠地を置くDeersoftは、スパムメールをフィルタリングするソフトウエアを個人、法人向けに販売してきた。同社の製品の特徴は、「送られてきたメールの送信者が迷惑メール送信者リストに登録されていた場合、スパムメールと認識して受信をブロックするか、または詳細な情報を求めて追跡する」点にある。
一方のNetwork Associatesは、メールサーバーやインターネットのゲートウェイ、デスクトップ製品などを保護するセキュリティー関連ソフトウエアを専門的に扱っている。今回の買収により同社は、Deersoftのフィルタリング技術を自社の製品に組み込む。
同社はアンチスパム機能搭載製品の第1弾として、スパムメールのブロック機能を持つデスクトップ用アプリケーションMcAfee SpamKiller Enterpriseを今春販売する。さらに同社は、セキュリティー管理アプリケーションePolicy Orchestratorの機能も強化する。これにより企業のネットワーク管理者は、アンチスパムソフトウエアと各種のウィルス対策用ソフトウエアを同時に管理できるようになる。
2003年の後半には、同社の製品であるMcAfee WebShieldとGroupShieldにもDeersoftのフィルタリング機能を搭載する予定だ。これらの製品にはゲートウェイやメールサーバーをスパムメールから保護する機能が加わることになる。
「Deersoftの買収によって、我々のアンチスパム機能をさらに強化することができる。今後はブラックリストにスパムメールの送信者が載る前から、彼らを察知できる機能を加える予定だ。これには厳重な管理の元、メール内部の情報をフィルタリングする技術を用いる」とNetwork AssociatesのMcAfee会長アート・マーティンは述べている。
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