IIJとパワードコム、統合策の策定期限を2003年3月末に延期

ニューズフロント(CNET Japan特約)2002年12月31日 00時20分

 インターネット・サービス・プロバイダ(ISP)大手のインターネットイニシアティブ(IIJ)と電力会社10社などが出資する通信事業者パワードコムは2002年12月24日、両社の事業統合に向けた具体策の策定期限を変更した。これまで2002年12月末としていた期限を2003年3月末に延期した。

 交渉期限を再設定し、その中で「できるだけ早い時期の正式合意を目指して更に協議を進める」(両社)とする。

 IIJとパワードコムは7月18日に、両社が事業統合の検討を始めると発表。「電力会社系パワードコムのバックボーンやネットワークの強みとIIJが持つ技術力を合わせ,通信業界におけるイニシアティブの確立を目指す」(両社)と説明していた。

 このとき両社が示していた検討の方向性とは、(1)「経営資源を一元的に活用することにより最大のシナジー効果をもたらす経営体制を目指す」、(2)「具体策の成案策定を2002年12月末を目標とし、そのための作業を早急に進める」だった。

 パワードコムはこの11月19日に東京電力系の東京通信ネットワーク(TTNet)との合併を正式発表、2003年4月1日を合併期日とする合併契約書をTTNetと締結した。

 一方のIIJはグループに、トヨタ自動車やソニーなどと共同で設立した通信事業者「クロスウェイブコミュニケーションズ」(CWC)を持つ。このためIIJとパワードコムの事業統合には課題が山積み、と指摘されていた。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]