米国の人気検索キーワード、1位は日本のアニメ

Lisa M. Bowman (Staff Writer, CNET News.com)2002年12月30日 21時23分

 インターネット検索サイト大手各社のデータによると、インターネットで最も検索が多いキーワードは、2年連続で日本のアニメキャラクターの『ドラゴンボール』。また、ウェブ上で最も人気のある有名人では、ナタリー・ポートマンがアンジェリーナ・ジョリーの座を奪った。

 これは検索サイトサービス各社の調査結果の一部に過ぎない。各社は先頃、今年最も検索回数が多かったキーワードを発表した。2002年にインターネットユーザーが一番求めたのは、アニメと有名人、音楽の情報だった。この結果は、最も活発にウェブを検索しているのが若者だということを示している。検索エンジンに入力されたキーワードで、文化全般の嗜好や傾向を追跡したり、さらに予測もできるため、マーケティング担当者は検索キーワードを注意深く観察している。

ナップスターよ、さらば

 米Googleの『Zeitgeist』では、人気の上昇中/下降中の検索キーワードランキングが掲載されており、ある特定のスターや事象の流行り廃りを表している。『スパイダーマン(Spider-Man)』は勝ち組の首位に躍り出た。一方、9月11日同時多発テロ事件に関するデマ情報で注目を浴びた『ノストラダムス(Nostradamus)』や、今は亡きファイル交換サービスの『ナップスター(Napster)』は、今年最も下降率が高かったキーワードだ。

 しかし検索キーワードの傾向を見ると、ナップスターの活動停止によって、著作権が保護されていない音楽ファイルに対する公衆の興味がなくなったわけではないことが分かる。『カザー(Kazaa)』と『モーフェウス(Morpheus)』は検索キーワードの上位に何度も登場している。ところが、大手レコード会社が出資する音楽サイトの『プレスプレイ(Pressplay)』や『ミュージックネット(MusicNet)』は、上位にランク入りしていない。

 米Lycosのアーロン・シャッツは、「音楽業界がどれほど懸命にファイル交換サービスを撲滅させようとしても、なくならないだろう」と予測する。

 シャッツは、検索キーワードがティーンエイジの女の子によるウェブ利用の増加も示していると指摘。学校のダンスパーティーや若い男優に関連したキーワードの人気が上がっているというのだ。同氏は、「胸をときめかせる俳優について、どれほど多くの検索が行われているかということに、本当に驚かされる」と語る。同氏は来年の人気検索キーワードとして、“大”スターの『エリック・バナ』や高校生の花形バスケットボールプレーヤー『レブロン・ジェームズ』を挙げている。

 米Yahooもトレンド測定サービス『Buzz Index』を運用し、検索キーワードから翌年以降の流行り廃りを予測している。同社のウェブサーファー管理担当のステファニー・ブレアは、有名人と映画の人気は今後も続くと述べている。「人々は必ず、エンターテイメントについて調べ、関連語を検索するだろう」と、ブレアは言う。

 米AltaVistaの調査結果で、興味深い事実が1つ浮かび上がった。同社は他の大部分の検索サイトと異なり、一般的な単語も検索に含めている。AltaVistaによると、常にウェブでの検索キーワードの上位にある「セックス」という単語は、ホリデーシーズン中に最も大幅に検索頻度が落ちた。

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