Microsoftは米国時間12月15日、MSN中国のサイトで公開されたブログアプリケーション「Juku」が、実際には対抗企業のコードをコピーして作成されたものであることを認めた。
マイクロブログサイトのPlurkは14日、Plurkのユーザーインターフェースおよびコードを盗用してJukuが公開されたとして、Microsoftを非難していた。Microsoftは14日、この問題を調査中であると述べ、14日夜にはJukuのサービス停止に踏み切っていた。
Microsoftは、同社やMSN中国のジョイントベンチャーではなく、サードパーティーによって、Jukuのプログラムが書き上げられたことを明らかにした。
Microsoftは声明を出して、「(サードパーティーの)ベンダーは現在、提供したコードの一部が実際にはコピーされたものであると認めている。これは明らかにMSN中国のジョイントベンチャーとベンダー間の契約違反であり、知的財産を尊重するMicrosoftのポリシーにも矛盾している」と述べた。
同社は現在、Jukuのベータ版へのアクセスを「無期限に」停止しているところであるとも語った。
Microsoftは「われわれとしても大いに失望しているのだが、今回の件に関して責任も感じている。Plurkに対して心より謝罪するとともに、直接連絡を取り、何が生じてしまったのかを説明しつつ、今回の問題解決のために講じた措置を伝えていくつもりである」と述べた。
Plurkは、今後の可能性として、どのような対応をMicrosoftに対して迫っていくのかについて、現時点では明らかにしていない。14日の公式ブログへの投稿に、Plurkは、さまざまな選択肢を検討中であると記している。
Plurkは「なぜ当社に断りもなく、まだ誕生してまもない革新的なサービスを故意に真似るような逸脱した行動をMicrosoftが取ったのか、自社で独自に革新的なサービスの開発を進めようとしなかったのはなぜなのかという問いを投げかけつつ、いまだにショックを隠せない」と、公式ブログに記した。
Microsoftがコード盗用疑惑で非難されるのは、ここ数週間で2度目のことである。製品にオープンソースコードが含まれていることが判明して、同社は「Windows 7」移行支援ツールの公開を取りやめざるを得なかった。Microsoftは、この時も今回と同様にサードパーティーベンダーを非難していた。
なお、Microsoftは、同社およびMSN中国のジョイントベンチャーが「サードパーティーベンダーから提供されたアプリケーションコードの取り扱いに関して、(不適切な件がなかったかどうか)注意深く見直していきたい」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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