筆者はGoogleの「Android 3.0」(Honeycomb)デモイベントに参加してきた。このタブレットOSを15分かけてじっくり触ってみたが、とても気に入ったと言わざるを得ない。
ただ、Googleには腹を立てている。素晴らしいタブレットOSを作るのにどうしてそんなに長い時間がかかったのか。Android 3.0が登場するまでの1年間、Android 1.6から2.2までを搭載したタブレットという役に立たないものを使わされたのは何だったのか。Googleには筆者の切実な声が聞こえなかったのだろうか。
寛容さを心に、そして「MOTOROLA XOOM」タブレットを手にして、筆者の怒りも少し和らいできた。Honeycombはとても魅力的なOSであり、XOOMは同OSを搭載する価値のあるタブレットだ。
XOOMに搭載されているHoneycombの機能については、CES 2011での興奮が広く伝えられていることや、開発者に詳細情報が網羅的に提供されていることから、既によく知られている。われわれが(米国時間2月2日まで)していなかったのは、XOOMで稼働するAndroid 3.0に直接触れることだ。
まず気づいたのはスピードだ。この点については、GoogleとMotorolaの両方を賞賛したい。XOOMに搭載されたAndroid 3.0は、「iPad」と同じくらい高速で、レスポンスがよい。筆者がこの1年間に試した多くのAndroidタブレットとは違って、ウェブページをスクロールしたり、ホームスクリーンを切り替えたり、写真を拡大したりしても、引っかかるような感じは気にならない。アプリを切り替えるときや、メニューを滑らすように動かすときに、ほとんど気づかないくらい少しのアニメーションやエフェクトが使われているが、これも滑らかで魅力的だ。理想的な形だ。
さらに、オンスクリーンキーボードは感動的だ。丸みのある四角形のキーボードレイアウトは確かに、iPadのものとそれほど違いはない。しかし、その内側ではGoogleがさまざまな工夫をしたことが分かる。キーは軽く触れただけで正確に反応し、マルチタッチサポートのおかげで、速くタイピングしても遅れることがない。スペースキーのすぐ隣にキーボード設定ボタンを並べるというGoogleの選択はどうかと思う(誤って押してしまうことがよくありそうだ)が、このキーボードをもう少し使ってみて、エルゴノミクスを上回るメリットがあるかどうか確かめる必要があるだろう。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス