日本プルーフポイントは1月12日、メールセキュリティ、誤送信対策製品の新版「Proofpoint Protection Server バージョン 6.2」(Proofpoint 6.2)の出荷を開始したことを発表した。オンプレミスのアプライアンスや「VMware」上での仮想アプライアンスに加え、2010年3月から提供しているSaaS「Proofpoint ENTERPRISE」のセキュリティ機能を強化して、迷惑メール(スパム)制御や誤送信対策でも機能を追加したバージョンになる。
Proofpoint ENTERPRISEの機能強化は、「Microsoft Outlook」へのプラグインが追加されている。ゲートウェイでの暗号化やデスクトップとモバイル端末での暗号化に加えて、Outlookでの社内メールのやり取りも暗号化できるという。今回の機能強化では、TLS(Transport Layer Security)暗号化通信に失敗しても、Proofpointの暗号化を利用してメッセージを送ることができるとしている。
スパム制御では、疑わしいと判断されたメールを一時的に検疫領域に移動して、さらに詳しい情報が得られるまで保留する機能が追加されている。保留されたメールは一定時間経過後、または何回かのスパム情報更新後に再度スキャンした上でエンドユーザーに配信することもできるという。また、メール送信者の真正性を確認できるDKIM(Domain Keys Identified Mail)をサポートして、インバウンドの安全性確認の精度が向上したとしている。DKIMへの「Author Domain Signing Practices(ADSP)」機能もサポートしている。
今回は新たに誤送信対策機能として「Smart Send」も追加している。送信したメールがポリシー違反によって保留された場合、その内容が即座に送信者に通知され、送信者にメールの再確認を促す。その後で送信者はその場でそのメールを即時送信するか、暗号化して送信するか、送信を取り消すのかを選択でき、ワンクリックで処理を完結できるという。
従来の対策では、一時保留によるメール遅延、再送信のための特別なアカウントにログインするなど、誤送信対策がエンドユーザーの生産性に影響を与えることがあったという。複雑な操作で誤送信発生時に速やかに対応できないなどの問題もあったとしている。Smart Sendは、一時保留によるメール遅延を最小限にして、誤送信発生時には送信者自身でメールを簡単に処理できるようになっていると説明している。
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