VerizonはMicrosoftの携帯端末「Kin」の販売を再開した。
ただし、Verizonは今回、同端末をスマートフォンとしてではなく、フィーチャーフォンとして位置づけている。また、必須のデータプランを値下げしたほか、製品名に「m」を加えた。
新しい製品名は「Kin ONEm」および「Kin TWOm」となっており、契約期間は月ごと、1年、2年から選択可能。2年契約付きの場合、価格はKin ONEmが19.99ドル、Kin TWOmが49.99ドル。年ごとの契約を付けない場合、価格はそれぞれ119.99ドル、219.99ドルとなる。データプランの契約はオプションとなり、必須ではない。米CNETによると、Verizonが提供するデータプランは月額15ドルで150Mバイト、または、月額29.99ドルでデータ制限なし、さらに1Mバイトにつき1.99ドルの従量制プランも提供されるという。
Microsoftが大々的に売りだしたKinだったが、販売開始後わずか2ヶ月で販売終了となっており、業界筋では今回の販売再開はVerizonが在庫を一掃するためだと見ている。KinのOSにはWindows MobileやWindows Phone OS 7ではなく、両者のハイブリッド型が搭載されていたが、Microsoftウォチャーらはこの決定を疑問視していた。MicrosoftがKin用のアプリケーションストアを提供できなかったことも、良くなかった。Verizonが非常に高価格のデータプランとともにKinを発表したことで、Microsoftが期待していたような評判を得ることはできそうにもなかった。
Microsoftは、Kinの欧州市場への投入を取りやめ、開発チームをWindows Phone 7チームに統合した(しかし、情報筋によると、その後Speech部門に再び異動となったようだ)。同社は、新しい携帯電話のプラットフォームとしてWindows Phone 7のみに注力することを決めたと述べている。
(余談だが、Dangerチームの統合を進め、Kinの開発を指揮したPremium Mobile Experiences部門バイスプレジデントのRoz Ho氏はMediaroom IPTVチームに加わったとのうわさがある。この件につき公式な見解を得ることはできていないが、同社広報担当は同氏がInteractive Entertainment Business部門に異動となったと述べた。)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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