AOLは米国時間11月14日、同社の電子メールシステムを抜本的に見直す「Project Phoenix」の成果を公開した。
AOLは、同社の主力ブランドの再生に向けて、全面的な刷新に取り組んでいる最中だが、このタイミングでの今回の発表にはある意図が見え隠れする。Facebookは15日午前のイベントで、メッセージングサービスを拡張し、おそらくはフル装備のウェブメールクライアントをローンチするとうわさされている。したがって、わざわざ日曜である14日にProject Phoenixを発表したのは、少なくともその数時間前に、先にこれを発表するためだった可能性が考えられる。
AOL Project Phoenixの完全なリリースは2011年になる予定で、現在は限定ベータ版の段階にある。外観は「Gmail」のインターフェースによく似ており、それにいくつかの機能が追加されている。最上部には、短い電子メールやインスタントメッセージ(「Google Chat」に非常によく似たウィンドウがポップアップする)、テキストメッセージを送信するための「quick bar」がある。「smart view」というサイドバーでは、添付ファイルや、メッセージの中で説明されている場所の地図をプレビューすることができる(AOL関係者らは、プレビューは送信者が確認済みである場合のみ表示されるため、ポルノスパムが誤ってここに表示されることは決してないと述べた)。メッセージは、タブ表示され、各メッセージやメイン受信箱の間で、容易に表示が切り替えられるようになっている。
おそらくそれ以上に興味深いのは、Gmailや「Hotmail」などのメールプロバイダからの受信箱を追加できる点である。将来的に、Facebookのメッセージなど、電子メール以外の受信箱もここに表示できるようになれば理想的である。また、@aol.com以外のAOLのメールドメインを使用できる。AOLがベータ版で提供するその他のドメインには、ygm.com(「you've got mail」というお決まりの文句の頭文字)、love.com、wow.com、games.comなどがある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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