Microsoftは米国時間11月4日、Xbox向けモーションコントロールシステム「Kinect」の米国での発売を開始した。首を長くして待っていたゲーム愛好家(それとコントローラなしでゲームをしたいと思っている隠れ愛好家)も多いことだろう。
だが、ゲームをしないわたしのようなユーザーはどうだろうか?ゲームをしない人、テレビを持たない人、部屋が狭い人にとって、今回のKinect発売でなにか喜ぶべきことはあるのか?Kinectは、Microsoftが商用化したNatural User Interface(NUI)であり、われわれも、そう遠くない将来に同技術の恩恵を受けられるかもしれない。
2010年6月にリークした「Windows 8」のパートナー向けスライドを思い出してみよう。ここで、2012年までに実現する可能性のあるNUIインターフェースとして顔認識と近接センサなどが挙げられていた(Microsoftの次期OSのリリース時期は2012年といわれている)。
ノートPCを使って、運転シュミレーションのゲームをしてみたい?Kinect技術が組み込まれた新しいPCならば、Windows 8スレートを仮想ハンドルとして利用できるだろう。センサ認識技術により、利用者が部屋に入ったらPCがそれを認識してオンになる、といったクール(気味が悪い?)なことも実現するかもしれない。それとも、利用者が部屋を出るとマシンが勝手にオフになるほうがクールだろうか?ユーザーが一定の時間画面を見ずに他の作業をしている間、自動的に画面が暗くなるという応用例も考えられる。リークしたWindows 8のスライドには、上に挙げたような潜在シナリオが書かれていた。
もちろん、このスライドが作成されたのはかなり早期段階(作成月は2010年4月となっている)であり、これらのNUI技術がWindows 8ベースのPCに入らない可能性もある。「可能性のある」機能が必ずしも正式な機能リストに入るわけではない。
それでも、Microsoftが長期的にKinectやKinect風のセンサ技術をゲーム以外のものに拡大しようとしていることは間違いない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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