Googleは米国時間10月29日、同社が2010年に入って集中的に行っている企業買収が、対象企業40社、合計金額16億ドルに及んだことを明らかにした。
2010年はGoogleのM&Aチームの担当者たちにとっては忙しい年だ。Googleが29日に米証券取引委員会(SEC)に提出した四半期報告書によると、同社は月に平均4.4件の買収取引を完了したことになるという。そのうち上位3件の対象企業は、AdMob(最終金額6億8100万ドル)、Slide(最終金額1億7900万ドル)、On2 Technologies(最終金額1億2300万ドル)だった。
しかしGoogleは、9月末までにほかに37件の買収取引を完了しており、それらの比較的小規模の取引に合計で6億2600万ドルを投じている。Googleの最高経営責任者(CEO)であるEric Schmidt氏が、Googleは2010年に積極的に買い物をする予定だと言ったのは冗談などではなかった。
しかも今回発表された金額には、Googleが7月に7億ドルでの買収を提案した旅行ソフトウェア企業ITAの案件は含まれていない。ITAの買収は、米政府から独占禁止法に関する厳しい調査を受けるとみられており、Googleは提出書類の中で、この取引が完了するのは2011年前半に入ってからになるとの予想を示している。
Googleは第3四半期末時点で330億ドルの現金を保有しているため、これらの買収取引のいずれについても支払い金額の捻出に苦労したとは考えにくい。またGoogleの利益源であるオンライン広告市場の回復を考えると、同社が近いうちに買収攻勢の手綱を緩めることがあるとは思わない方がいいだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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