Microsoftは、自社がホスティングする「Business Productivity Online(BPOS)」の顧客向けに、BPOSで提供するさまざまなサービスの現在と過去の状況がわかる「Online Service Health Dashboard」を提供する。
このダッシュボードサービスの提供は、ここ最近北米の「Microsoft Online Services」のユーザーを中心に3回にわたって発生したサービス障害を受けてのものだ。MicrosoftはRSSフィードを通じてBPOSユーザーにサービス状況に関する最新情報を通知してきたが、ここ数週間内にわたしがやりとりした顧客はRSSフィードサービスの存在を知らなかったようだ。
Microsoftの代表者は米国時間9月27日付けのMicrosoft Online Services Teamブログにて、データセンターの位置に合わせて3つのURLでOnline Service Health Dashboardを提供すると発表した。
Online Service Health Dashboardは、その日と週のすべてのBPOSサービスの状況--「Exchange Online」「SharePoint Online」「Communications Online」「Live Meeting」--を提供する。ブログ記事によると、「任意の日の、最も深刻なサービス支障のレベル」で表示するという履歴用のビューも用意するという。
以下は、Microsoftが提供してくれたOnline Service Health Dashboardの画面ショットだ。
MicrosoftはBPOS関連の新機能を定期的に提供しており、2011年前半には大規模な「vNext」をロールアウトすると述べている。vNextサービスのテスト版は2010年中に提供する、とMicrosoftの代表者は述べている。vNextバージョンには、Microsoftがこの1年の間に各製品のソフトウェア版で提供した新機能も導入されることになっている。
Microsoftはそう遠くない将来、BPOSの名称を「Union」に変更すると予想されている。Live Meetingの多くの機能が「Lync」に移動しているようなので、UnionファミリーがExchange Online、SharePoint Online、「Lync Online」(「Communications Online」の新名称)のみの凝縮版となる可能性があるのか、気になるところだ。Microsoftに問い合わせてみたが、現時点では回答はない。
UnionとvNext以外の情報として、Microsoftの幹部は「CRM Online」と残りのBPOSスイートを密に統合し、一部のERPの要素をホスティングサービスとして提供することで、Online Servicesスイートをさらに統合させていく計画も先日、明らかにしている。
先日、Microsoftのビジネスソリューション担当コーポレートバイスプレジデントのMichael Park氏に、「BPOS Lite」プロジェクトは中止になったのかどうか聞いてみた。Park氏は、BPOS Liteは現在も進行中だが、詳細についてはまだ話せる段階ではない、と答えた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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