サイバーエージェント子会社のサムザップは8月20日より、同社が提供するモバゲータウン向けソーシャルゲーム「行列のできるラーメン屋さん」(モバイルのみアクセス可)にて、人気ラーメン店とのコラボレーションイベントを実施する。第1弾として、同日より9月2日まで都内6店舗の九州じゃんがらを対象にしたイベントを実施する。
このイベントでは、行列のできるラーメン屋さんのゲーム内に、実在するラーメン店の仮想店舗を設置。その店舗に弟子入りして、ラーメン作りをマスターしていく。仮想店舗でラーメンを作れば、ゲーム内で利用できる仮想通貨や限定アイテムを手に入れることができる。
また、実際の店舗に貼られたポスターに印刷されたQRコードから特設サイトにアクセスし、GPS機能を使って位置情報を送信すれば、限定アイテムを獲得できる。原宿店では、ゲーム画面を見せればラーメンのトッピング無料券ももらえる。
今回の企画はサムザップから九州じゃんがらに提案したものだという。サムザップ取締役の辻岡義立氏は「ソーシャルゲームの寿命は短く、継続率を上げることは大きな課題。ほかのゲームにはない要素と考えていたところで(リアル店舗との連動に)行き着いた。ラーメン店も夏場は集客が難しいため、ゲームによる集客効果も期待できるということで企画に賛同してもらえた」と説明する。店舗への集客については「現在ユーザー数は75万人程度。うち数千人が期間中に集まると想定して準備しているが、初めての試みのため正直わからない」(辻岡氏)とする。
サムザップでは今後も月1回程度の間隔でコラボレーションイベントを開催していく予定。
サムザップは2009年5月の設立。当初は携帯電話向けの公式コンテンツを中心にサービスを提供してきたが、2009年末からはモバイル向けのソーシャルゲーム開発に事業をシフト。現在モバゲータウンのほか、mixi、GREEでもソーシャルゲームを提供しており、今夏にも同事業での黒字化を達成する見込みだという。今後はスマートフォン向けにもソーシャルアプリを提供する予定。
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