コンピュータの歴史にとても興味がある、あるいは若い頃のテクノロジに再び目を向けてみたいと考えている読者の方は、本記事で紹介している博物館サイトを訪れてみてほしい。こういったウェブサイトでは記事や写真、フォーラムが提供されているほか、初期のPCのテレビコマーシャルを視聴することもできる。
筆者は、コンピュータの歴史を扱っているウェブサイトの閲覧や、コンピュータの歴史についての番組を視聴するのが大好きである。なぜかって?こういったウェブサイトを閲覧することで、自らの過去を当時とは違った視点から眺めることができるためだ。その例を挙げると、筆者はApple IIコンピュータ上のApplesoftを使ってプログラミングを始めた当時、これがビジネス向けの素晴らしい言語だと考えていたのだった。何てこったい!
筆者のような老いたIT技術者の思い出話で読者の方々を退屈させるのはやめにして、コンピュータの歴史を扱っているウェブサイトのなかから筆者のお気に入りのものを紹介したい。これらのサイトは、PCの歴史をもっと学びたいと考えている方に役立つはずだ。ただし、気を付けてほしい:今日中に終えなければいけない仕事を抱えている場合、昔懐かしい思い出にひたってしまうと、その仕事を今日中に終えられなくなってしまうかもしれない。
このウェブサイトは、カリフォルニア州マウンテンビューのノースショアライン大通り沿いにある博物館の公式サイトである。まずは、このサイトの「Exhibits」(展示)セクションを開いてみてほしい。また、マーケティング用のさまざまなパンフレットを見ていると、時の経つのを忘れるはずだ。なお、筆者のお気に入りはコンピュータの歴史年表ページである。
Apple IIというコンピュータは、筆者がIT業界で仕事を始めた頃に使っていたマシンである。それだけに、Apple IIには格別の思い入れがある。このため、ここでSteven Weyhrich氏のApple II History(Apple IIの歴史)というサイトを紹介しておきたい。このほかにもapple-history.comというサイトがあるものの、最近はあまり更新されていないようだ。また、The Apple Museumというウェブサイトはさらに優れており、Wikipediaにも素晴らしいエントリ(英文)がある。Appleの「公式」歴史サイトが欲しいところである。
これは筆者のお気に入りサイトの1つである。このサイトの「MUSEUM」(博物館)セクションには1000台近くのコンピュータが収録されている。ページ左側にあるサイドバーの索引を活用してほしい。また、「HISTORY」(歴史)セクションには優れた記事が掲載されており、「FORUMS」(フォーラム)セクションでは活発な議論が交わされている。さらにこのサイトの「COLLECTORS」(コレクター)セクションでは、他のサイトでは見たことのないもの、すなわち世界中のコレクターによる売買リストが公開されている。骨董コンピュータを購入したい、あるいは売却したいという人にとっては最高のサイトと言えるだろう。
John Kopplin氏は1980年代初頭に、コンピュータの歴史を画像とともに紹介する4部からなる資料を作成した。そこに掲載されている写真のなかには、ほかでは目にすることのできない珍しいものも含まれている。またその内容は、大学におけるコンピュータの歴史に関する講義から抜粋したと言ってもよいほど充実している。この解説はPCの黎明期で終わっているものの、読む価値は十分にある。
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