Googleは米国時間6月8日、「Google Chrome」安定版のアップデートを公開した。Windows、Mac OS、Linux向けのこのアップデートでは、「高」レベルの問題として分類されていた脆弱性9件を含む、複数の問題に対応している。
これら高レベルの脆弱性の中には、Document Object Model(DOM)メソッドにおけるクロスオリジンのバイパスエラーに関するもの(この脆弱性の発見者は、Googleが開催しているセキュリティバグ発見コンテストで賞金2000ドルを受け取った)、テーブルレイアウトにおけるメモリエラー(別の発見者が500ドルを獲得)、Linuxコンピュータのサンドボックスの防御壁に存在するセキュリティホール、関連づけられたドキュメントが削除された後もHTML5ベースのジオロケーションイベントが発生する脆弱性、複数のメモリエラーなどが含まれる。
Googleは9日に、Chromeの開発者用ビルドもアップデートした。Windows、Mac OS、Linux向けChromeの開発版「6.0.427.0」は、かなり小規模なアップデートで、すべてのプラットフォームにおいて自動入力プロファイルが選択されている場合、空のフォームフィールドにプレビューが表示されないバグを修正している。また、Linuxに関してはこれに加えて2件の脆弱性が修正された。1件はPayPal.comからの追跡を許してしまうもの、もう1件はブラウザをクラッシュさせるものだ。
さらにGoogleは、最近になって明らかになった、すべてのプラットフォームで開発者用ビルドがクラッシュする問題に関して、考えられる2つの原因の存在を認めたものの、これらに対する修正は公開していない。Chrome開発版は、同期化サインインをキャンセルした場合、および「AutoFill Profiles」ウインドウで「Save」ボタンをクリックした場合にクラッシュする。ただし、これは開発者用ビルドで、Chromeの「公式」ビルド3つのうち最も安定性が低いため、このバージョンの動作が不安定でも特に驚くことはないはずだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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