自らの経営感覚を生かして経済問題に取り組むとの公約を掲げていた2人の元シリコンバレー企業幹部が米国時間6月8日、米カリフォルニア州の共和党予備選挙に大差で勝利し、eBayの元最高経営責任者(CEO)のMeg Whitman氏が同州知事候補、Hewlett-Packard(HP)の元CEOのCarly Fiorina氏が上院議員候補として指名されることになった。
両氏が予備選に勝利したことで、民主党の対立候補と争う本選では、資金を大量に投入する熾烈な選挙戦が繰り広げられる可能性が高い。民主党候補は、知事選は元同州知事で返り咲きを狙うJerry Brown氏、上院議員は28年近く同職を務めている現職のBarbara Boxer氏だ。
Fiorina氏は8日夜、「カリフォルニアの有権者たちは、制御不能で、実態を把握できず、あらゆる問題に対して官僚主義と支出の増大でしか対処できない政府にうんざりしている」と述べた。
開票作業が半分ほど終わった時点で、Whitman氏は約64%の票(72万票)を獲得し、ハイテク起業家のSteve Poizner氏を大きくリードした模様だ。一方のFiorina氏は約56%の票(61万3574票)を獲得した。カリフォルニア州の登録有権者数は約1530万人なので、今回の投票に参加した有権者は全体のわずか約15%だったことになる。
元ハイテク企業幹部の立候補者は何人かいたが、この日の投票では民主党ではなく共和党の候補に朗報が相次いだ。集計作業が続く中、太平洋時間8日午後11時30分ごろの時点で、カリフォルニア州司法長官の民主党候補選挙に出馬していたFacebookの元最高プライバシー責任者のChris Kelly氏は、サンフランシスコ地方検事のKamala Harris氏に約16ポイントのリードを許している。この差は挽回不可能である可能性が高いとみられる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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