Adobeは米国時間3月28日、同社「Acrobat.com」サービスに仮想ワークスペースのグループ共有を可能にする新機能を追加し、オンラインオフィスコラボレーション市場における新たな攻勢に出た。
このワークスペース機能は、作業場所の異なるメンバーを持つチームを対象としている。各ワークスペースは、見かけ上また機能上、ユーザーファイルの集まりと同じだが、ワークスペースの作成者は、管理者、さらに、保存ファイルを管理可能な寄稿者を指定できる。また、制御レベルはファイルごとに設定できるため、特定のユーザーには編集を可能にする一方で、別のユーザーには読み取り専用の権限しか与えないということができる。
Acrobat.comで使える他の作業フォルダ同様、オーディオとビデオを除くすべての既存ファイルをこのウェブストレージに入れておくことができる。テキストファイル、表計算ファイル、PDFファイルはAcrobatのオンラインビューアで開くことができる。各ファイルは100Mバイトまでだが、Adobeは将来における増加を計画していると米CNETに述べている。
この新しいワークスペース機能にはいくつか注意が必要な点がある。最も大きな注意点は、無償版を使っている場合、作成可能なワークスペースは1つだけだ。しかし、(招待を受け)加わることができるワークスペース数に制限はない。Premium Basicユーザーは、最大20のワークスペースを作成できる。Premium Plusユーザーには作成可能なワークスペース数に制限はない。
他の注意点としては、ワークスペースの閲覧および修正は、デスクトップからのみ可能で、AdobeのAcrobat.comモバイルアプリケーションからはできない。米CNETとの電話インタビューで、Acrobat.comのプロダクトマネージメントを担当するRick Treitman氏は、この件に対応するためのアップデートには取り組んでいるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ
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