三洋電機は3月26日、ポータブルナビゲーションシステム「Gorilla」シリーズにおいて、7V型モニタの「NV-SD740DT」(SD740DT)と、5.2V型モニタの「NV-SB570DT」(SB570DT)、「NV-SB550DT」(SB550DT)の3機種を発表した。
三洋電機コンシューマエレクトロニクス専務取締役 車載機器事業部事業部長の大庭功氏は「ポータブルナビゲーションシステム(PND)市場は、小型車人気の高まり、ETC特需、エコカー減税などにより拡大している。国内市場は、2009年度に前年比39.7%増の100万台、2010年度は125万台にまで拡大する見込みだ。その中で、三洋電機は市場シェアの50%を獲得するトップメーカーとして、新たな価値と可能性をもった新製品を発表する」と話した。
新Gorillaは、いずれも16GバイトのSSDを内蔵した大容量モデル。従来機の8Gバイトからメモリ容量を倍増させることで、道幅地図を全国でカバーしたほか、5/12/25/50mスケールの詳細市街地図表示を備えるなど、見やすさ、わかりやすさを向上したという。
さらに、ナビの立ち上げからGPSによる測位完了までにかかる時間を大幅に短縮できる「クイックGPS」を搭載。これは、位置、時刻、軌道情報の3つから取得していた測位を、時刻情報のみで測位することで実現したもの。情報の取得に比較的時間のかからない時刻情報に、前回受信時のデータを組み合わせることで、今まで30秒から数分を要していた測位時間を、約10秒にまでスピードアップさせたという。
三洋電機によると、クイックGPSの採用は国内のPNDメーカーで初とのこと。前回受信時のデータは3日間保存ができ、3日を過ぎた場合は、通常の測位時間が必要になるという。またクイックGPSで起動しても、走行中に位置、軌道情報を取得するとのことだ。
SB570DT/SB550DTには、Gorilla初となる徒歩モード「あるくナビ」を装備。カーナビゲーションではサポートしない、駅の連結路、歩道橋、地下通路といった歩行者に適したルートを案内する。歩行時でも扱いやすいよう、縦画面表示も実現。ボタンによる手動切り替えのほか、本体の向きによっても縦横表示の自動切り替えができる。
本体にはSDカードスロットを設け、音楽、動画、静止画の再生が可能。これらのコンテンツを本体メモリに保存できる「Myストッカー」機能も備えた。さらにSDカードに記録した静止画データはスライドショー表示ができるので、フォトフレームとしても使える。
カーシガーライター接続ケーブル、AC電源コードを同梱。ポータブル時は、SB570DT/SB550DTは内蔵リチウムバッテリ、SD740DTは電池パックでの駆動が可能だ。
本体サイズは、SD740DTが高さ109mm×幅179mm×奥行き23.4mmで、重量は約400g。SB570DT/SB550DTが高さ86mm×幅139mm×奥行き21.5mmで、重量は約260g。SD740DTとSB570DTには、渋滞や工事、交通規制などの情報をリアルタイムにキャッチし、地図に表示するFM多重VICS内蔵機となる。また、全機種に1年間の車上あらし盗難補償が付く。
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