エルゴノミクス(人間工学)に基づいた椅子や机、マウス、キーボード製品を持つハーマンミラージャパンとマイクロソフトは2月25日、共同イベントを開催した。
ハーマンミラージャパンのショールームに、アーロンチェアに続くワークチェアとして2009年に発売した「エンボディチェア」とマイクロソフトの新製品Microsoft Arc KeyboardやMicrosoft Arc Mouseなどを組み合わせて展示。
近年のIT環境の発達により、PCの使用が長時間化する傾向にあることを背景に、長時間使用しても疲れにくいエルゴノミクスデザインを生活に取り入れていくことを提案する。
都市空間のリノベーションなどを手がける建築家の馬場正尊氏は、「アーロンチェアはプロダクトに座っている感じ。エンボディチェアは、もうちょっと人間っぽい。体を包み込むようなアーロンチェアに対し、エンボディチェアは背もたれがの幅が浅く肩がまわせるのがいい」と使った印象を語る。
Arc KeyboardとArc Mouseについては、「すごく考えられた人間くささがある。いままでのキーボードは“マシン”という感じだったが、質感と軽さが機械っぽくない。人間に近い、距離が近い感覚がある」と話した。
マイクロソフトとハーマンミラージャパンは、2009年からコラボレーション・キャンペーンを開催している。きっかけは、マイクロソフトから話を持ちかけたものという。
マイクロソフトは、設立から7年後の1982年からハードウェアグループを結成し、開発に取り組んできたハードウェアの老舗企業でもある。1993年には、世界初のエルゴノミクスデザインマウス、1994年には世界初のエルゴノミクスデザインキーボードを発売するなど力を入れて取り組む一方で、日本ではOSほど製品が知られていない悩みがあったという。
「エルゴノミクスに注力しているが、入力デバイスの認知度を上げるには、タイアップでキャンペーンをするのがいいのではないかと思った。品質や評判も申し分のないハーマンにお願いに上がった」とマイクロソフトの島田真有美氏は経緯を明かした。
なお、ハーマンミラージャパンとマイクロソフトは、エンボディチェア限定300脚に対し、Arc Keyboardとハーマンミラーのロゴ入りドキュメントケースをセットにしたキャンペーンも展開している。
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