リプレックスは11月20日、氏名や住所を公開せず、オンライン経由で年賀状を受け取れるサービス「ウェブポ私書箱」の提供を開始した。
リプレックスでは、郵便事業(日本郵便)と提携したオンライン年賀状送付サービス「ウェブポ」を提供している。このサービスは、Twitter上でフォローしあうユーザーや、メールアドレスしか知らないユーザーに対して、お互いの実名や住所を公開せずに年賀状を送付できるというもの。
今回のウェブポ私書箱は、このウェブポの仕組みを利用したもの。ブロガーやウェブサイト運営者などが、自身の実名や住所を公開しないで読者や知人からの年賀状を受け取ることができる。
年賀状の受け取りを希望するユーザーはまず、ウェブポ私書箱のサイト上でニックネームとメールアドレスを登録する。すると、そのユーザー専用の年賀状作成ページが用意され、URLとブログパーツが発行される。これらをウェブサイトやブログに貼ったり、Skypeや各種インスタントメッセンジャーのステータスとして表示したりして、ブログの読者やメッセンジャー上の知人などを専用URLへ誘導する。
専用URLにアクセスすると、年賀状の受け取りを希望するユーザーのニックネームが表示されたウェブポの年賀状作成画面が表示される。ここで手順に従い年賀状のテンプレートを選択し、コメントを入力すれば、オンライン経由で年賀状を送付できる。価格はウェブポ同様、印刷代込みで1通128円。このほかに1通48円のスポンサー付きテンプレート、1通180円のプレミアムテンプレートを用意する。なお、決済はクレジットカードのみの対応となる。
年賀状の作成が終わると受け取り手のユーザーに通知がなされる。ユーザーがウェブポ上で自身の氏名や住所を入力すれば、印刷元から直接年賀状が送付される。そのため、送り手に受け取り手の氏名や住所が伝わらない。
リプレックス代表取締役の直野典彦氏は「これまで、ネット上の知り合いに物を送る場合、受領者の実名や住所が分かっているか、その情報がネット上で公開されている必要があった。ウェブポ私書箱であれば、個人情報を知らなくても物を送ることができる。また送られてきた物は、届く前に受領の可否を判断できる」と利点を語る。
サービスは11月20日から2010年1月15日までを予定する。今後については「年賀状に限らず、『受領者が住所を知らせなくても、ネットで物を送れる』というインフラに育てたい」(直野氏)としており、年賀状送付サービスが終了した後もウェブポの仕組みを使ったサービスを提供する計画だという。
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