米国時間10月1日に発表された報告によるとインターネット攻撃の発信源は、第1四半期の68カ国から増加し、第2四半期は201カ国だったという。
Akamai Technologiesの四半期報告「State of the Internet」は、インターネット攻撃から世界各国の平均接続速度まで、オンラインの世界に関するデータをまとめている。
第2四半期は、マルウェアなどインターネット上の脅威の発信源と見られる201カ国のうち、米国、中国、韓国の3カ国が攻撃の半分以上を占めた。
攻撃の大多数は「Conficker」ワームによるもので、Akamaiは4100のポートへの攻撃を確認したが、そのうち10のポートだけで攻撃事例の約90%に達する。「Microsoft Directory Services」に使用されているポート445は特に脆弱なことが明らかになっていて、このポートがオープンになったコンピュータに侵入する事例が68%を占めた、とAkamaiは述べている。
同報告は各国の接続速度についても検証している。
接続速度が前四半期から落ちた国がいくつかあり、世界平均は11%低下して1.5Mbpsだった。接続速度が5Mbpsを超えているのは世界全体の接続の19%にとどまり、前四半期からやや落ちている。
平均接続速度11Mbpsで世界第1位となったのは韓国で、最下位はエリトリアで42Kbpsだった。米国の平均接続速度は4.2Mbpsで、第18位だった。
Akamaiのデータによると、米国内の多くの州でも接続速度が落ちている。アリゾナ州の平均速度は第1四半期から27%低下した。第1四半期に7.2Mbpsで首位にあったデラウェア州は6.3Mbpsに低下して第2位となり、第2四半期のトップはニューハンプシャー州の6.4Mbpsだった。全体的に見ると、米国では東海岸地域の接続速度が最も速い。
Akamaiは顧客のインターネットコンテンツをキャッシュし、ネットのトラフィックを監視している。同社の四半期報告は、インターネットの監視で得たデータを基にまとめたものだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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