2008年も実に多くのデジタル一眼レフカメラが発売された。各メーカーから発売されたカメラはエントリー機から2000万画素を超えるハイエンド機までとても幅広いラインアップを構成しており、さまざまなユーザーが自分に合ったカメラを選択することが可能となっている。
そのなかでもEOSデジタルシリーズを擁するキヤノンは2009年1月現在、現行7機種のラインアップを揃える。うちプロ機である2機種を除くとエントリークラスからミドルクラスまで5機種が揃っており、かつては各クラス1機種しかなかったことを考えるとユーザーの選択の幅はとても広がっている。
だが反面、機種間の違いも判りにくくなっているという声を聞くこともある。そこで今回はEOSデジタルシリーズのエントリークラスからミドルクラスまでの現行5機種を比較することで、あらためて各機種の特徴を検証していきたい。
エントリー機と中級機の大きな違いといえば、まさにカメラの大きさにある。がっしりとした造りで、広角レンズでも望遠レンズでも撮影時にしっかりとしたフォールディングが可能なグリップを備える中級機は、さまざまな撮影状況にも対応してくれる安心感がある。一方、小型で軽量であるエントリー機はそのサイズから、気楽に持ち歩くことができるのが魅力だ。また小さなサイズながらも基本的な能力は中型機にも逼迫しており、一概にエントリー機が中級機に劣るとはもはや言い切れない。EOS KissX2の約1220万画素数は中級機であるEOS 40Dの約1,010万画素をもすでに超えていることからも、次世代機への変遷のスピードを感じることができる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」