5月22日は、「パックマン」のリリースから30周年にあたる。Googleはこれを記念して、同社初の本格的にインタラクティブで実際にプレイできるトップページロゴをロールアウトした。1980年代の象徴的なビデオゲームであるパックマンが、本格的に動作するバージョンだ。
Googleは長年、バレンタインデー、米国独立記念日、母の日などさまざまな祝日や記念日に際して「Doodle」と呼ばれる特別なロゴを作成してきた。毎回、Google Doodleチームが同検索エンジンのトップページに表示される特別なロゴの作成に取り組む。
しかし数カ月前、同チームは5月22日がパックマンの日本での発売から30周年にあたることに気付き、いつも以上に特別なことをしなければと考えた(なお、パックマンの現在の英語表記は「Pac-Man」。当初は「Puck Man」だったが、「P」の文字の一部が欠けて「F」のように見えるケースが多いことから米国ではこの表記は受け入れられなかった)。
Google DoodleチームのメンバーであるRyan Germick氏は次のように語っている。「その記念日に気付いたとき、トップページでパックマンにちなんだデザインを表示するだけでなく、プレイもできるものを作ったら素晴らしいだろうと考えた」
それまでで最もインタラクティブ性の高いロゴは、クリックするたびにキャンディの数が増える2009年のハロウィーンのロゴと、リンゴが落ちてくるIsaac Newtonの誕生日のロゴだった。しかしパックマン30周年記念では、Googleは総力を結集して、本格的にプレイできるバージョンを一から作り上げた。256面すべてを用意し、音声とグラフィックも改めて作成した(ただしオリジナルを忠実に再現している)。そして大半の特別ロゴが、その日が終わるとトップページから消えてしまう(ただしアーカイブでは継続的に閲覧可能)のと異なり、パックマンロゴは48時間トップページに表示された。
Germick氏によると、Googleはパックマンの発売元であるバンダイナムコと協力して、プロジェクトをできるだけリアルにするよう努めたという。ただしGoogleのシニアユーザーエクスペリエンスデザイナーであるMarcin Wichary氏をアイデアリーダーとするGoogleチームは、JavaScript、HTML、CSSを使って一から独自のバージョンを作り上げた。
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