バルセロナ発--2010年の巻き返しを狙って奮闘している欧州の携帯電話機メーカーSony Ericssonの幹部は、今後1年で同社が発表する新機種の大半にGoogleの「Android」OSを採用すると述べている。
Sony Ericssonは展示会Mobile World Congress(MWC)の開幕前夜、当地で記者会見を開き、2010年上半期に発売予定の新しいスマートフォン3機種を披露した。いずれも同社が「Fab Five」と呼ぶ既存の電話機ラインアップに収まるものだ。この最新機種のうち2つがGoogleのAndroidを使用する。
新しいAndroid携帯電話2機種は、Sony Ericssonが2009年11月に発表したAndroid端末「Xperia X10」の後続モデルだ。新機種「Xperia X10 mini」と「Xperia X10 mini pro」は、オリジナルのX10に似ているが、よりサイズが小さくコンパクトになっている。
今回発表されたもう1つの機種「Vivaz pro」は、以前同社が発表した「Vivaz」にQWERTYキーボードを追加したものだ。これらのモデルは「Symbian OS」を使用している。
最近まで、Sony Ericssonはスマートフォンに、主にSymbian OSを使用してきた。同社最高経営責任者(CEO)であるBert Nordberg氏は、今後はSymbian OS、Microsoftの「Windows Mobile」、GoogleのAndroidという3つのモバイルOSを使用していくと述べた。
とはいえ、2010年に発売されるスマートフォン新機種の大半はGoogleのAndroidを使用すると同氏は言う。
「2010年は誰もがAndroidを話題にしている。われわれはGoogleと緊密に協力してきており、2010年にリリースする機種の大多数がAndroid端末になると見込んでいる」(Nordberg氏)
2009年10月にCEOに就任したNordberg氏は、同社が従来スマートフォンのOSとしてきたSymbian OSを捨て去るつもりはなく、またMicrosoftのWindows Mobileを放棄するつもりもないことを強調した。Sony Ericssonは同社初のWindows Mobile搭載機種を2008年のMWCで発表した。
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