ソニー・エリクソンの「Android」戦略--独自色の打ち出しにも自信 - (page 3)

文:Marguerite Reardon(CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル2010年02月18日 07時30分

 だが、たとえユーザーインターフェースがSony Ericssonらしく感じられるとしても、OSが重要になることは明らかだ。その理由は単純だ。スマートフォンのユーザーは、自分の電話機でモバイルアプリケーションを使いたいと思っている。そして、すべてのプラットフォームに向けて開発することのできないデベロッパーは、少数のプラットフォーム向けにアプリケーションを開発することを選択するしかない。あるプラットフォームを使用するユーザーと端末が増えるほど、デベロッパーがその端末に向けたアプリケーションを開発する可能性が高くなる。

 Appleの「iPhone」はこの法則に関して金字塔を打ち立てた。同社が開発したソフトウェアは、実質的に1種類のハードウェアでのみ動作するため、デベロッパーは膨大な数の端末で適切に動作するアプリを容易に開発することができる。加えて、Appleが「iTunes」を通じて広く使用されているEコマースサイトをすでに持っていたことを考えれば、Appleがモバイルアプリケーションの分野で市場をリードしている理由は容易に理解できる。

 今や、モバイル業界の他の携帯電話機メーカーとOS企業のすべてが、Appleの成功を再現しようとしている。これまでのところ、Androidが勢いを得ている。事実、2009年9月には2.5%だった同OSの市場シェアは、12月には5.2%に上昇した。アプリストア「Android Market」も、2万5000を超えるアプリケーションを抱えるまで成長している。この数字はAppleのアプリの数14万件に比べればまだ小さいが、専門家は、この1年でAndroidがデベロッパーに最も人気のあるプラットフォームになると予測している。

 Sony EricssonがAndroidへ向かうのと時を同じくして、他の主要モバイルOSブランドであるSymbianとMicrosoftも、それぞれのソフトウェアを改良し更新した。Microsoftは現地時間2月15日にMWCで記者会見を開き、「Windows Phone 7」を発表した。そして、Symbianの新しいオープンソースバージョンの普及推進を担うSymbian Foundationは、MWCで同OSの機能強化版を発表した。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

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