新興企業向けカンファレンスDEMOfallの開幕前に、筆者は同カンファレンスの注目製品になるであろうと考えたものを「What to watch」という記事で紹介した。いつものように、興味深い企業の数社については筆者の予想通りだったが、ほかの数社については予想していなかったし、注目と思った数社がそうではなかったということもあった。DEMOfallが閉幕し、そこで紹介されていたほぼすべての製品に触れたところで、筆者は最も優れた製品、企業、コンセプトを独自に選んだ。一般的な評価や、同カンファレンスで授与された公式の「Demo God」アワードは考慮していない。筆者の考えでは、おそらく独自の考えだが、次に紹介する5つが、最も興味深いDEMOカンファレンスでの発表だった。
Emo Labsは、高品質なサウンドを透明で平らなパネルから流す方法を開発した。このパネルはフラットスクリーンのテレビやコンピュータモニタに取り付け可能だ。このデモは最高だったし、そのビジネスは非常にシンプルだ。技術ライセンスをソニーやパナソニック、Appleなどに販売するというものだ。素晴らしいデモ、素晴らしい技術、そして素晴らしいビジネスだ。詳しくはこちらの記事を参照してほしい。
最も混乱させられたビジネスはCorteraだ。筆者はこれを、米国時間9月22日のレポートで「DEMOの中で一番退屈」と呼んだ。同社は企業の信用格付けを行う。だが注目してほしい。これは、米国ではDun & Bradstreet(D&B)が支配している、420億ドル規模のグローバルビジネスだ。Corteraのシステムは運用コストが安く、ユーザー向けにずっと低価格のレポートを作成している。同社は、信用報告のマーケットをより多くのビジネスへと拡大し、財務的にみてマーケットのかなりの部分を占めることもあり得る。詳しくはこちらの記事を参照してほしい。
Point of Wealth Systemsも財務関係のサービス「逆ATM」を開発した。これを使うと、給料を現金で受け取る人が、現金を預けることで、請求書の支払いにあてたり、退職基金へ払い込んだり、プリペイド方式のクレジットカードに残高を追加したりできる。これは、同社が言うところの「銀行と取引のない人」には良いサービスで、ビジネスとしてもしっかりしている。このサービスでは、1回の取引当たり少額の手数料(1ドルから2ドルの範囲)を徴収する予定だ。詳しくはこちらの記事を参照してほしい。
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