ネットブックとノートPCにもはや違いがないということには、誰もが同意するのではないだろうか。ネットブックがより多くの機能とより大きなサイズのスクリーンを備えるようになった結果、現在、この2つの区別には、ほとんどマーケティング用語としての意味しかないと考えてよい。
われわれは最近の記事で、カテゴリ誕生から2年を迎えたネットブックと、消費者向け超低電圧(CULV)プロセッサを搭載した軽量薄型ノートPCとの、2009年秋の闘いについて書いた。光学ドライブがなく、キーボードとスクリーンが小型のネットブックは、ほぼ同価格で長寿命のバッテリとフルサイズのキーボードを備えた超軽量ノートPCと比べると、理論上は非常に価値が低い。
しかし、実際にPCメーカーがどのようにCULVノートPCをパッケージングして売り出そうとしているかが分かってきた今(Dellから最近登場したノートPC「Inspiron 11z」を参照)、ネットブックはより小型で安価なノートPCでしかないということは明らかだ。
当初は、ネットブックとノートPCを区別することには意味があった。初期のネットブックは7〜8インチ程度と非常に小さく、インターネット接続くらいにしか使用されていなかった。そのようなネットブックは、ASUSTeK ComputerやMicro-Star International(MSI)などの小規模なブランドから、「Windows」のライセンスによって生じるコストのほとんどをカットして、Linuxで稼働する超ポータブルで安価なノートPCとして発売された。しかし、ネットブックが本格的に普及し始めたのは、Microsoftが「Windows XP」を、特別にネットブックに提供し始めてからだ。それは、新規のノートPCやデスクトップPC向けにWindows XPの提供が中止されてからずっと後のことだった。
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