Mozilla Foundationは今週、「Firefox 3.5」の正式版をリリースした。これは、このオープンソースブラウザの歴史において、大きな節目の1つだ。ここでは純然たる機能はさておき、製品名が「Firebird」からFirefoxへと変更されたバージョン0.8以降、何年にもわたって行われてきたデザイン上の大きな変更について、いくつか取り上げる。
なお、複雑になりすぎないように、Windows版とMac版のみに限定する。また、プラットフォーム間で違いがある機能(あったとしてもわずかな違いだが)については、Windows版について見ていく。
では、ナビゲーション、タブ、ブックマーク、設定メニューの4項目について比較しよう。
ナビゲーションでは、バージョン3を除いては、何年にもわたって目立つ変更はなかった。バージョン3では、「戻る」ボタンのサイズが大きくなり、そのほかのボタンは明らかに小さくなった。また、ページのブックマークが簡単になった。アドレスバーの右側に「星」ボタンが追加されたので、それをクリックすればいい。ページを保存するのに、キーボードショートカットや画面上のメニューを使用する必要はなくなった。
注:以下の画像をクリックすると、拡大表示される。
タブはFirefoxの非常に重要な要素だ。バージョン3.5では、新しい「プラス」ボタンが追加され、このボタンをクリックすれば新しいタブを作成できるようになった。これまで新しいタブを作成するには、キーボードショートカットを使うか、メニューからオプションを選択する必要があった。
バージョン3.5には、「タブの切り離し」機能も加わった。1つのウィンドウからタブを切り離して別のウィンドウに追加したり、まったく新しいウィンドウにタブを分離したりすることができる。このブラウザの初期バージョンでは、サードパーティーの拡張機能を追加しなければ、タブの並び順を変えることさえできなかった。また、「Firefox 2」の登場までは、個々のタブを閉じるボタンははるか右端に固定されていた。バージョン2ではまた、すべてのタブを表示する新しい方法として、ブラウザの右側にある矢印をクリックできるようになった。これによって、画面に表示されていないものも含めてタブを探しまわることなく、どのタブでも選択できるようになった。
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