ミニブログサービス「Twitter」の日本版がまもなく1周年を迎える。日本語PC版のTwitterウェブサイトのページビューは1年で約4倍に成長し、2009年3月は月間約2300万。ユニークユーザーは月間40万人にのぼる。
Nielsen Onlineによれば、米国では2009年2月の時点でTwitter利用者が前年同月比13.8倍に増え、約700万人が日常的に利用しているという。ローンチして以来の第2次ブームと言われるほどの好調ぶりだ。
そのような中、GoogleがTwitterの買収に関する話し合いで最終段階にあるとTechCrunchが報じた。Twitter共同設立者Biz Stone氏は「われわれの目標は、利益性のある独立した企業を作ること」とコメント。Twitterに出資し、日本版サービスを手がけるDGインキュベーションも、「日本としてはそういった(買収に関する話し合いがあるという)事実は把握していない」としている。
なぜいま、Twitterがユーザー、あるいは企業からも人気を集めているのだろうか。
DGインキュベーションの枝洋樹氏は、「Twitterはすぐに使って楽しめるサービスではないため、ユーザー数は非線形に増えていく。ここにきて臨界点を乗り越えて、一般化する裾野に到達したのではないか」と分析する。
3月にはNHK BSでTwitterが取り上げられ、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)開催期間中は実況、感想がタイムラインに飛び交った。Twitterのユーザーが友人を増やすためのコミュニティアカウント「follows」には、初心者と見られるユーザーの発言が多くなったという。
DGインキュベーションの高木裕氏も、「まだフォロー数1桁、発言数1桁の、Twitterを使い始めたばかりのユーザーを見かけることが多くなった。第2次ブームというのは非常にうまい言い方で、いままでとは違った層のユーザーが入ってきたと感じている」と語る。
初期は情報感度が高く、ITについての知識を持った人がTwitterに集まっていた。いまはより間口が広がり、主婦のユーザーが夕飯の献立、子育て、愚痴などをつぶやくコミュニティ「主婦」なども生まれた。
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