クールビズに関する調査(下)--42.6%の企業がクールビズに積極的

Webマーケティングガイド2007年06月04日 13時00分

 Webマーケティングガイドでは、クールビズに関して調査を企画し、株式会社エルゴ・ブレインズが運営するターゲットリサーチのリサーチパネルに対してインターネット調査を行った。

 前回のクールビズに関する調査(上)(中)に続き、今回のクールビズに関する調査(下)では企業におけるクールビズの意識について注目した。

 調査対象は、20歳〜49歳までの公務員または会社員の男性で、かつ「クールビズ」を知っていると答えたパソコンインターネットユーザー300人。 年齢比は20〜34歳50%、35〜49歳50%と均等割り付けを行った。

 まずQ1ではクールビズの利点についていくつかの選択肢の中から複数回答で尋ねた。 その結果「自分の暑さ対策」が最も多く68.0%となり、次いで「クーラーなどのコスト削減」が54.7%、「環境への配慮」が50.0%と続いた。

クールビズの利点について

 まず何よりも自分自身の暑さ対策が多く選ばれるのは想定されることではあるが、コスト削減を意識しているユーザーが半数以上いるということは、企業のコスト意識が高まっていることの表れなのではないかと考えられる。

 また、環境保護という視点でクールビズの普及を考えると、「利点は感じない」という人たちに対しても、クールビズの目的や具体的効果などを伝えていく必要があると考えられる。

 Q2では、クールビズスタイルで社外の人との商談や打ち合わせをすることに何らかの抵抗を感じるのか尋ねたところ、「非常にある」と「ややある」の合計が49.0%、「まったくない」と「あまりない」の合計が51.0%となり、抵抗を感じる人と感じない人がほぼ二分する結果となった。 また抵抗を感じる人の51.0%は、前回のクールビズ調査(中)Q2の今年の実施意向比率とほぼ同様の比率となった。

クールビズに抵抗を感じるか

 今回の調査対象者は「公務員または会社員」という大きな職業くくりであるため、外部との交流が少ない内勤の方が多いのか、それとも取引先に訪問する営業職に従事している方が多いのかはわからない。そのため、一概にこの結果が抵抗のあるなしに、そのまま反映しているとは言い切れない点に注意する必要はあるだろう。

 Q3では、勤務先でのクールビスへの対応について尋ねたところ、「積極的」と「ある程度積極的」の合計が42.6%、「まったく積極的ではない」と「あまり積極的ではない」の合計が37.3となり、「どちらとも言えない」を除くと、若干ではあるが積極的な企業のほうが多いという結果となった。

勤務先でのクールビスへの対応

 しかし、「まったく積極的ではない」という企業が23.3%となり、さらに企業的には積極的に取り組んではいるが、対外的な接触が多い部署や職種によってはクールビズスタイルがNGとなっているケースもあり、それを考えるとまだまだクールビズが浸透しきれていない現状も、この調査結果から伺える。

 クールビズの普及においては、個人だけではなく企業の環境問題への積極性が重要な役割を果たすと考えられる。

 今回の調査は、業界の全般的な調査となっております。
あくまでも指標となるものですので、参考データとしてご活用下さい。
業界やそれぞれのシチュエーションに合ったリサーチにご興味をお持ちの方は、 お気軽にお問合わせください。

サンプル数  :300
調査期間   :2007年05月07日(月)〜2007年05月10日(木)
調査方法   :インターネットリサーチ
調査機関   :ターゲットリサーチ
対象者     :20歳〜49歳の男性
対象条件   :職業が公務員または会社員で、かつ「クールビズ」知っていると答えた人

 本調査結果の単純集計を無料でご提供させていただきます。
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