クーポン利用者の半数以上がリピート客に--条件検索の充実が顧客をつなぐ鍵となるか

文:Work-Life調査団 構成:ソフィア2007年10月29日 08時00分

 今回のテーマは「飲食店およびクーポンの利用に関するアンケート」。

 グルメ情報がインターネットやテレビ、雑誌、フリーペーパー等数々のメディアから発信されているが、その活用状況やクーポン利用の意向について調査した。

 今回の調査は10月18日〜10月22日で行い、全国の20歳以上〜49歳以下の男女1,083人(男50.6%、女49.4%)から回答を得た。

 「どのような媒体を使って、お店探しをするか。」と聞いたところ、「インターネット<パソコン>」60.8%が最も多く、次いで「通りかかってなど、実際に足を運んで」59.5%、「家族・友人の話」51.3%が続いた。「フリーペーパー」は48.7%、「インターネット<携帯電話>」は14.0%にとどまった。また、年代別に見ると、「インターネット<携帯電話>」を選んだ人が30歳代・40歳代では1割程度であるが、20歳代では2割以上おり、携帯電話の活用の違いが現れた。

図1.飲食店探しの媒体 飲食店探しの媒体(n=1083)

 パソコン・携帯電話・フリーペーパーを利用する理由を聞いたところ、パソコンと携帯電話は「条件にあったお店を見つけることが可能である」がそれぞれ87.8%、63.8%、フリーペーパーは「割引・特典が受けられるクーポンがついてくる」83.3%、が最も多い結果となった。条件に合った情報をいかに効率よく見つけることができるか、情報量の増加に伴い今後も「条件検索の充実」が期待されることが予測される。

図2.媒体別の利用理由 媒体別の利用理由

 「クーポンを利用したお店に、再度行ったことがあるか」と聞いたところ、「再度行った」と答えた人が53.8%と半数以上いた。また、「その後は行っていないが、機会があれば行こうと思う」と答えた人も45.1%おり、初回のクーポン利用の後も、リピート客になっていることがうかがえる。

 一方、クーポンを利用しない人に「利用しない理由」を聞いたところ「特に理由はない」が34.3%と最も多かったものの、「あまりお得な内容がないから」27.1%、「お店にクーポン提示するのが面倒・恥ずかしいから」25.7%といった理由が上位3つにあげられており、特典の内容や利用方法などがクーポン利用の阻害要因になっていることがうかがえる。

図3.クーポンを利用したお店のその後の利用 クーポンを利用したお店のその後の利用(n=712)

 クーポンのサービス内容のうち、魅力と感じられているのは、男女ともに「飲食代が割引になる」がもっとも多かった。また「記念日等に、無料でケーキを用意してくれる」(男性38.1%女性56.5%)、「お花やお土産など、プレゼントを無料で用意してくれる」(男性27.0%女性42.1%)といったサービスは、男性に比べて女性からの方が人気が高いという結果が出た。

 クーポンを利用して来店した後も5割以上がリピート客となっている結果から、インターネットやフリーペーパーは、クーポン提供を機にリピート客づくりにも影響を与えていることが示唆される。今後は情報量の増加に伴い、「条件にあった情報の提供」が重要な鍵になるかもしれない。

図4.あったらいいと思うクーポン内容 あったらいいと思うクーポン内容(n=1083)

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