8月29日に行われたCNET Japan Innovation Conference 2009「ネットサービスで変革する情報機器・家電の世界」で、パナソニック AVC社NWBGビデオビジネスユニット事業企画GMの林田泰輝氏はDIGAの家電ネットワーク化と今後の展開について語った。
林田氏は2000年ごろのパナソニックにおけるネットワーク戦略について「パソコンがAV化する動きがある中で、どう考えて行くかを議論してきた」と振り返った。
放送がデジタル化し、ネットの世界もブロードバンドの動きが顕著になる中で、放送と通信が融合してくるだろうと考えていたという。その中で、ハードウェアを作るメーカーのアプローチとしてAV機器もネットワーク化していく必要があったと話した。
林田氏は、「うかうかしているとパソコンがAVの世界に乗り込んできて、われわれが商売していく商材(機器)を食っていくのではないかという大変強い危機感を持っていた。どう生き残っていくかを真剣に考えていた時期があった」と明かす。
その結果、「手軽で簡単にすぐ使えるのが民生機器のいいところ。PCは加工や編集など手の込んだものがいい。民生機器だけでは限界があるが、棲み分けはできるだろうというスタンスを考えた」(林田氏)。
PCとAV機器との棲み分けをしながら、お互いのメリットを生かすため、2000年当時、AVのネットワーク化を進めるにあたり下記の3つのコンセプトを組み立てたという。
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