どんないやな仕事よりも、仕事がないことの方が悪いという場合がある。他の就職先を見つけるまでは、今の職場を去るわけにはいかないという立場なら、仕事探しはこっそりやりたいはずだ。この記事では、そのためのヒントをいくつか紹介する。
多くの人にとって、これが難しいことは知っている。ランチで手羽先を食べながら同僚と会話している時に、職探しのような話題を秘密にしておくことは難しい。また、仕事を見つけることができて、それを知らせたときには、特に親しくしていた友人は、隠し事をしていたことで傷つくかも知れない。しかし、本当に何かを隠しておきたいなら、誰にもしゃべらないようにするしかない。
職場の資産を使うのは倫理的に問題があるだけでなく、使用が監視されている可能性もある。
職歴書には自宅や携帯電話の番号だけを記載する。鉛入りの壁で囲われた窓のないオフィスにでもいるのでない限り、採用担当者からの電話を誰にも知られずに職場で処理するのは、かなり難しいことだ。それに、電話を取った途端に自室のドアを閉めていれば、周囲の人はいろいろと勘ぐってくるだろう。そして、隠れて職探しをしているというのは、憶測の中ではマシな方だ。最悪の場合は浮気や、医者から電話で誰にも知られたくない薬を処方されているなどと疑われることになる。
他の人のことは分からないが、もし私が自分の職場で正装をしていたら、就職面接でも受けるのかと30人は尋ねてだろう。「いや、葬式に行くんだ。気分を明るくさせようとしてくれて、ありがとう」と言って、相手を落ち着かない気持ちにさせたいという誘惑も起きるかもしれない。しかし、いくら自分はジェームス・ボンド並の秘密工作員だと思っていても、通常の就業時間中に面接を受けているのだということは周囲には分かってしまう。また、昼食時間を充てるのでないかぎり、倫理的にも問題がある。
もし、多くのところで面接を受けようとしているのなら、それらをなるべく同じ日にスケジュールし、職場から休暇を1日取るようにしてもいいだろう。もし、就業時間中にしか面接の時間が取れないのなら、なるべく就業時間の終わりに近い時間に設定し、一度家に帰って着替える時間を取れるようにした方がいい。
多くの就職向け検索エンジンでは、特定の企業からあなたの情報を見られないように設定できるようになっている。この機能を活用し、今勤めている会社をブロックすべきだ。また、ソーシャルネットワーキングツールは慎重に利用した方がいい。秘密の電子メールをLinkedInの連絡先リストに送るのはいいが、Facebookの近況に、今の職場の生き地獄から逃げだそうとしていることを書いてはならない。
面接を受けている会社に、自分の求職活動が秘密であることを伝える。ほとんどの面接官は、その事実を完全に理解してくれるはずだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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