北米と欧州の企業で現在「Windows 7」の比率はPC10台中1台だが、今後1年間でこの比率は大きく改善するという。調査会社のForrester Researchが新しいレポートを発表した。
Forresterは2010年の6月から8月の間、米国、カナダ、フランス、ドイツ、英国の2300人以上のIT幹部に調査した。従業員2人以上の中小規模企業から大企業まで、さまざまな企業を対象にしたという。
2009年10月22日のWindows 7ローンチから1年が経過したが、企業においてWindows 7ベースのPCは10%にとどまっており、「Windows XP」ベースのPCが現在でも75%を占めている、とForresterは報告している。
Microsoftは米国時間10月21日付のWindows Team Blogにて、Windows 7は最初の1年で2億4000万本のライセンスを販売したと報告したところだ。この数字は、企業向けとコンシューマー向けの両方を合わせたものだ。
しかし、企業はハードウェアの入れ替えを進めるにあたって新規PCを購入しているため、今後はWindows 7の導入比率が増えるという。Forresterの調査によると、現在、Windows 7は企業が新たに購入するPCの31%でインストールされており、この1年でこの数値は83%に増加すると見込んでいる。
Forresterはまた、90%の企業が最終的にはWindows 7にマイグレーションする計画であることがわかった、とも報告している。
「昨年(2009年)、同様の調査を行ったときは、『今後12カ月以内にWindows 7を導入する計画』あるいは『導入中』と回答した企業は7%に過ぎなかった。今回この数字は急増し、46%が『導入中』あるいは『12カ月以内に導入を計画している』と回答した」とForresterのアナリストは記している。
このほか、企業の42%が「12カ月以上の間にWindows 7を導入する計画」と回答した。「Windows 7を調査しておらず、計画はない」は10%、「Windows 8」「Mac OS」やLinuxなどの「代替案を検討中」は1%だった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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