Microsoftの小規模企業向けサーバライン3製品の中で、「Small Business Server(SBS) 7」(開発コード)が遅れていたが、どうやら9月末にパブリックベータが公開されるようだ。
3製品--「Windows Home Server」(開発コード名「Vail」)、オンプレミスとクラウドのハイブリッド「Aurora」(開発コード)、SBS 7--は、当初の予定では、すべて8月中にそれぞれのマイルストーンに到達する予定となっていた。
MicrosoftはVailの最新のテストビルド(だが、これは当初予想されていたリリース候補版ではない)を8月中旬にリリースした。同日、Auroraのテストビルドも初めて一般公開した。AuroraとSBS 7の両方で利用できる「Colorado」という開発コードのソフトウェア開発キットも、8月中にテスター向けに公開している。
しかし、SBS 7のテストビルドだけは公開されておらず、8月はもう終わってしまった。
米国時間9月7日、Microsoftの代表者に聞いてみたところ、SBS 7は現在もちゃんと進行中であり、ベータ版は9月中に公開できる見通しだとの回答だった。だが、SBS 7のテストビルド公開が遅れた原因についてはコメントを避けた。
SBS 7はMicrosoftのオンプレミスの小規模企業バンドルの最新版となる。64ビット版「Windows Server 2008 R2」のコアを土台とし、「Exchange 2010 Service Pack(SP) 1」「SharePoint 2010 Foundation」「Windows Server Update Services 3.0」も含まれる。Microsoftは別途(まだ金額は未定)で「SQL Server 2008 R2 Standard Edition for Small Business」のアドオンも提供する計画だ。SBS 7の最大の特徴について、SharePoint 2010を含むことで「Office Web Apps」をサポートするようになること、とMicrosoftは述べている。
Microsoftの幹部は、オンプレミス版のSBS 8を提供するかどうか、AuroraのようにハイブリッドのみのSBSを開発する予定はあるのかなどについて計画を明らかにしていない。Auroraは、オンプレミスのサーバコア技術を中心に、「Business Productivity Online Suite(BPOS)」などの複数のクラウドサービス、それとまだ明らかにされていない機能で構成される。
Microsoftはこれら3製品の正式版の提供時期について、明言していない。うわさでは、Vailは2010年中だが、AuroraとSBS 7は年内に正式版提供は難しいのではないか、といわれている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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