2008年初めに日本に上陸したネットブックも、2年を過ぎてブームから格安PCの定番として定着した。一時期はほぼ同スペックで横並びだったが、画面の大小をはじめ、稼働時間などさまざまなバリエーションが登場している。
液晶画面は16対9比率でハイビジョン動画も再生できる1366×768ドットの機種が登場、ネットブックの弱点と言われた画面解像度も問題なくなってきているほか、稼働時間では大容量バッテリの搭載や、省電力機能の進化で10時間を超えるものも登場している。また、ネットブックの名前のとおり、通信機能を強化、WiMAXや携帯電話事業者の通信機能を内蔵したものもある。
なお、最新機種の中心的スペックは、インテルAtom プロセッサ N450に、160Gバイトまたは250GバイトのHDDを搭載、無線LANは2.4GHz帯のIEEE 802.11nに対応といったところ。OSはWindows 7 Starterがほとんどとなっている。
似通ったスペックに見えるネットブックだが、ここでは、こだわりたいスペックや機能を軸に、現在のネットブックを紹介してみたい。
2年前に登場したASUSの初代「EeePC」の画面は7型で、解像度が800×480ドットと今では考えられないくらい低解像度だったが、現在は1024×600ドットが基本スペックのようになっている。
しかし、Windowsを本格的に使いこなすにはもうワンランク上の1280×800ドットや1366×768ドットのWXGA解像度が必要で、WXGAの解像度を備えた機種も増えてきている。ふつうのノートPCで一般的なWXGAを選んでおけば、WXGAを選んでおけばパソコンを使っていく上で支障がない解像度とも言えるだろう。
一方、解像度だけでなく絶対的な大きさも必要だ。液晶が大きければ見やすいのは当たり前で、現在のネットブックは10.1インチが主流だが、ASUSTeK Computerの「ASUS EeePC 1201T」のように、ひとまわり大きな12.1型液晶を搭載する機種も登場している。
ネットブックを構成するためのCPUをはじめとしたチップやHDD、液晶サイズはほとんど同じといった状況で、その結果、同じスペックならパソコンの重量もだいたい揃ってしまっているのが現状だ。
そのため、軽量化を進めるためには、AtomはAtomでもさらに低消費電力で動作するAtom Zシリーズを搭載し、さらなる軽量化・小型化を実現しているメーカーもある。Atom Zシリーズにすることにより、内部基板を小さくできるほか、省電力ならばバッテリも小さくなる。その結果、4.3型液晶を搭載してバッテリ込みで約345gと軽量化させたのが工人舎の「PM1WX16SA」だ。もう少し大きな液晶とキーボードを搭載し、実用性を高めた富士通の「LOOX U」も同様にAtom Zシリーズを搭載して小型・軽量化している。
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