増田和夫
2008/07/09 19:00
北京オリンピックを目前にして、薄型テレビは独自の機能を競う“個性派”の時代を迎えている。従来の高画質機能は当然になり、基本機能を超えた付加価値=個性を模索する時代に入ったといえるだろう。各メーカーは超薄型デザインやネット機能、新しい使いこなしなどを盛り込んで、オンリーワンの薄型テレビをアピールしている。また、選択肢を増やすためにラインアップの充実とリニューアルも盛んだ。
各社のモデルを見ると、シャープは薄型テレビの本流となった液晶パネル技術をさらに進化させた高コントラスト液晶を採用した「AQUOS」新シリーズを発表している。
ソニーの液晶テレビ「BRAVIA」シリーズは、最上位のXシリーズから小型でパーソナルなM1シリーズまで豊富なラインアップを揃えてオリンピック商戦に望む。
北京オリンピック公式スポンサーであるパナソニックは「パワーアスリート画質」を前面に出し、新開発の高コントラストプラズマとIPSα液晶の二刀流で展開。
東芝「REGZA ZH」シリーズは、ワンセグ録画にまで対応した録画高機能を内蔵。SDカードスロットも装備し、SDカードへのダビングが行える
東芝は、液晶テレビ「REGZA」シリーズを全面リニューアルし、特に上位モデルZV、ZHシリーズでは録画機能と自動画質調整を進化させている。
日立製作所の液晶「Wooo UT」シリーズは、録画機能に加え、超薄型の「壁掛けテレビ」という新ジャンルを築きつつある。またWoooプラズマ02シリーズでは、新方式の高画質プラズマパネルが採用されている。
三菱電機の「REAL」MZWシリーズは、光沢フィルタを採用した液晶パネルと高音質サラウンド機能によってシアター画質をアピールしている。
パイオニア「KURO」シリーズは、一般のプラズマを超えた黒表現と控えめな宣伝戦略で、超ハイエンドなプラズマテレビという新しいジャンルを開拓している。
各メーカーともにメディアの多様化への対応も始まっていて「アクトビラ」などネット経由のコンテンツサービスに対応したモデルが多い。また、家庭内ネットを実現するDLNA対応もトレンドといえるだろう。
というように、薄型テレビには多くのバリエーションがあるので、個々の個性をよく理解して選ぶことが大切だ。価格と画面サイズからすると、売れ筋の液晶32V型、37V型のコストパフォーマンスが高いが、オリンピックを迫力ある画面で楽しみたかったら、ワンランク上の40V型、42V型を狙うのも一考だろう。
42V型以上ではスポーツなどの動きに強いフルHDプラズマテレビも購入候補に入ってくる。オリンピックを臨場感たっぷりに楽しみたいならば、5.1chサラウンド音声の再現性にもこだわりたい。テレビ本体のスピーカーでは限界があるため、別売のスピーカー付きシアターラックを揃えると手軽にサラウンドを楽しめる。リンク機能では、レコーダーやラック、AVアンプなどを同じメーカーの対応モデルで統一すると格段に使いやすくなるだろう。
インターネットを利用してデジタルテレビ放送を配信するIPTVは、2008年が元年といわれるほど、今年注目度の高い機能。日立の「Wooonet」など、独自のサービスを提供するメーカーも増えてきた



