日本国内ではこれまで、HTC製のAndroid端末「HTC Magic」が、docomo PRO seriesのHT-03Aとして2009年7月にリリースされて以降、Android端末のリリースがなかった。結果、ビジネス向け、コンシューマー向け共に、スマートフォン市場はiPhoneの天下の状態であった。
2010年もiPhoneの優位が続くかどうか。これはいかに多くのキャリアから、いかに多くのAndroid端末がリリースされるかにかかっていると言ってもよいだろう。その先鋒を切るのがソニー・エリクソンの「Xperia(SO-01B)」となる。
現在iPhoneユーザーで、HTC HeroというAndroid端末も所有する筆者が、早速Xperiaを試してみた。
Xperiaは、全面タッチパネルを備えたAndroid端末だ。iPhoneと同じ静電容量式タッチスクリーン液晶で、4インチフルワイドVGAで854×480ピクセルを表示する。画面が大きいせいか、13mmという厚さと端末のエッジのシェイプのせいか、数字以上に薄く感じる。
カラーリングは白と黒が用意されている。正面はディスプレイ、背面は黒がマットな手触り、白はツルツルの質感と、カラーによって違った手触りが楽しめる。先に述べた端末の縁取りのシェイプなどはシンプルなようで凝っており、なかなか楽しめるのではないだろうか。
サイズは縦約119mm×横63mm。iPhone 3GSと比較して、長さは画面サイズが大きい分、3.5mmほど長いが、幅は0.9mm、厚さは0.7mm大きい程度に留まっている。ちょうどiPhoneに薄型のケースを装着したような感覚というところだろうか。
端末の大きな4インチディスプレイの下には、左から機能キー、ホームボタン、戻るキーの3つが並ぶ。また端末の上端には左からホールドキー、イヤフォンジャック、USB端子(カバー付き)がある。USB端子はデジタルカメラなどで採用されているミニ型ではなく、より薄型のmicroUSB端子が備わっている。右側面にはボリュームと検索ボタンを兼ねたシーソースイッチ、そして下端近くにはカメラボタンがあり、半押しのAF操作が可能だ。底面にはストラップホールがある。
カメラはオートフォーカス対応の810万画素で、縦・横それぞれの構えでの撮影が可能だ。シーン撮影やAFモードの設定ができ、動画撮影はワイドVGAの撮影にも対応する。撮った写真や動画はすぐにPicasaやYouTube、メールで共有可能だ。
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