Webマーケティングガイドでは、インターネット調査会社のメディアインタラクティブと共同調査のもと、ウェブサイト上での会員登録に関する調査を実施しました。
≪調査結果サマリー≫
Q1-1では、PCのウェブサイトからの会員登録数を尋ねた。 その結果、「20サイト以上」と回答したユーザーが最も多く37.8%となった。次いで、「10サイト以上〜20サイト未満」の26.0%、そして「5サイト以上〜10未満」の18.8%が続く結果となった。
また、Q1-2ではモバイルのウェブサイトにおける会員登録数を尋ねたところ、「1サイト〜3サイト未満」と回答したユーザーが最も多く35.8%。次いで、「会員登録をしたことはない」の31.6%が続く結果となった。 PCで最も回答が多かった「20サイト以上」の割合はわずか4.0%となり、PCの約10分の1程度の水準となっている。
Q1-1とQ1-2を比較すると、PCとモバイルにおける会員登録数には大きなギャップが存在していることがわかる。 もちろん今回の調査がPCのインタネットリサーチを使っていることを考慮する必要はあるが、この調査結果からは、「PCユーザーはモバイルでの会員登録を行わない傾向にある」や「モバイルでの会員登録がまだあまり進んでいない」といった仮説が見えてくる。
Q2では、会員登録をする上で不安に感じることがあるかどうかを尋ねた。 その結果、77.6%のユーザーが不安を感じたことがあると回答した。 また、属性別の回答を見ると、男性では不安を感じたことがあると回答した割合は74.4であるのに対し、女性では80.8%となっており、男性に比べ女性は会員登録における不安を感じやすい傾向にあることが伺える。
Q3では、Q2で不安を感じたことがあると回答した388人に対して、どのような時に不安を感じたかを尋ねた。 その結果、「無名な企業である」と回答したユーザーが最も多く59.3%。次いで、「プライバシーマークがない/個人情報が守られるかどうか」の52.3%、そして「サービスに関係のない情報の入力を求められた時」の49.2%が続く結果となった。
企業の知名度だけでなく、プライバシーマークやSSLへの対応について回答したユーザーが多く存在していることからは、ユーザーのウェブサイトやセキュリティーに関するリテラシーが高まっているのではないかと考えられる。
また、つい行ってしまうのが「サービスに関係のない情報の入力を求める」という行為である。 サイトやサービスの運営側にしてみれば、より多くの消費者データを蓄積しておくことにはメリットがある。 ただし、留意しなくてはならないのはそれが企業側によるある種身勝手な行為であるという点である。 現に今回のリサーチ結果からは、そういった行為に約半数のユーザーが不安を感じていることは何よりの裏付けとなるだろう。
近年、日本では消えた年金問題や食品の偽装問題などにより、社会全体が不安に包まれているといった印象を受ける。 インターネットの業界は技術進歩が速く、素晴らしい技術やサービスが次々と誕生する。 ただし、こういった社会情勢のもとではテクノロジー以外の部分からのアプローチも重要になってくるうのではないだろうか。
本調査は、メディアインタラクティブが保有するリサーチ会員に対して行った調査となっております。 あくまでも指標となるものですので、参考データとしてご活用下さい。 業種や取り扱っている商品、またユーザーの属性によっても調査結果は大きく異なると考えられます。 より詳細な業界動向や、ターゲット層に合わせたリサーチにご興味をお持ちの方は、 リサーチアウトソーシングサービスをご活用ください。
より詳細な業界動向や、ターゲット層に合わせたリサーチにご興味をお持ちの方は、 リサーチアウトソーシングサービスをご活用ください。
調査対象者 :20歳〜49歳の男女
調査期間 :2008年2月19日〜2008年2月21日
調査方法 :インターネットリサーチ
調査機関 :株式会社メディアインタラクティブ
本調査結果の単純集計を無料でご提供させていただきます。 アンケート回収データ・クロス集計サービス・レポートは有料にてご購入いただけます。 調査や有料サービスをご検討の方はお気軽にお問合わせください。
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