Webマーケティングガイドでは、インターネット調査会社のボーダーズと共同調査のもと、動画共有サイトに関する調査を行った。
前回の調査では、約60%のインターネットユーザーが動画共有サイトを利用しており、その中で90%ものユーザーがYouTubeを利用していることがわかった。
第2回目となる今回は、動画共有サイトの利用経験、利用しているサイト、そして動画のジャンルなど、動画に関する全般的な内容を明らかにしていく。
≪調査結果サマリー≫
今回の調査対象は、16歳〜59歳までの男女500人。 男女比は50対50の均等割り付けを行なった。
Q1では、第1回動画共有サイトに関する調査(上)で動画共有サイトを利用したことがあると回答した296名に対して、どれくらいの頻度で動画共有サイトを利用しているのかを尋ねた。
その結果、「週に1日くらい」という回答が最も多く22.3%。次いで、「週に2〜3日くらい」が19.3%、そして「月に2〜3日くらい」の18.9%が続く結果となった。全体の中で見るとその比率は決して多いとは言えないが、「ほぼ毎日」と回答したユーザーは9.5%、「週に4〜5日くらい」は5.4%存在しており、約15%のユーザーは非常に頻繁に動画共有サイトを利用していることがわかる。
ネットレイティングスが調査したところによると、インターネット全体における総ページビュー数でYouTubeは4位、そしてニコニコ動画は16位となっており(ちなみに、1位はYahoo!JAPAN、2位はmixiとなっている)、上記した15%のヘビーユーザーの存在が両サイトのページビュー数増加に何らかの影響を与えているのではないかと考えられる。
(参照:ネットレイティングスプレスリリース-総利用時間による日本のウェブドメインランキング)
Q2では、動画共有サイトの利用経験者296名に対して、動画サイトの利用期間を尋ねた。
その結果、「半年以上〜1年未満」と回答したユーザーが最も多く30.4%、次いで「1年以上〜2年未満」の23.0%、そして「3カ月以上〜半年未満」の16.2%が続く結果となった。
動画共有サイトを利用し始めてから、「1カ月未満」と回答したユーザーは全体の約1割程度いることから、動画共有サイトの新たな利用者が増えていることがわかる。
また、動画共有サイトの利用頻度(Q1)と利用期間(Q2)の関係をみると非常に興味深い事実が浮かんでくる。
下記図は、ユーザーの利用頻度を4段階にわけて分析をしたものであるが、これを見るとユーザーの利用頻度と利用期間の間には比例の関係が存在していることがわかる。
つまり、動画共有サイトを長い期間利用しているユーザーほど(利用し慣れればという事も出来るかもしれない)、利用頻度についても多い傾向にあるのではないかと考えられる。
Q3では、動画共有サイトの利用頻度が利用を始めた当初と比べてどのように変化しているかを尋ねた。
その結果、「増えている」(22.0%)、もしくは「どちらかと言えば増えている」(41.6%)と回答したユーザーの合計は65%近くにも及び、半数以上のユーザーは動画共有サイトの利用頻度が増えていることがわかった。
YouTubeやニコニコ動画などの動画共有サイトは広告収益を主たる収益源としている以上、ユニークユーザー数、ページビュー数、そしてアクティブ率は非常に重要な要素となる。
それに加え、現在はさまざまな動画共有サービスが乱立しており、数あるサービスの中からいかに自社サービスを選んでもらうかが重要な要素となってくるのではないだろうか。本調査は、業界の全般的な調査となっております。
あくまでも指標となるものですので、参考データとしてご活用下さい。
業種や取り扱っている商品、またユーザーの属性によっても調査結果は大きく異なると考えられます。
より詳細な業界動向や、ターゲット層に合わせたリサーチにご興味をお持ちの方は、 リサーチアウトソーシングサービスをご活用ください。
サンプル数 :500
調査期間 :2007年11月05日〜2007年11月07日
調査方法 :インターネットリサーチ
調査機関 :ボーダーズ
対象者 :16歳〜59歳までの男女
割付 :男女50%の均等割付
本調査結果の単純集計を無料でご提供させていただきます。 アンケート回収データ・クロス集計サービス・レポートは有料にてご購入いただけます。
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