モバイルサイトのプレゼントキャンペーンに関する調査--100円の現金プレゼントにも25%のユーザーは興味を示す

Webマーケティングガイド2007年09月07日 13時00分

 Webマーケティングガイドでは、モバイルインターネット調査会社のネットエイジアリサーチと共同調査のもと、モバイルサイトのプレゼントキャンペーンについて実態調査を行った。

 今回の調査では、モバイルサイトのプレゼントキャンペーンに申し込む際、どのようなキャンペーンやプレゼントに魅力を感じるのかを調査した。その結果、現金またはポイントのプレゼントについては「1万円相当が抽選で100名様」に当たるというものがユーザーにとって最も魅力的であることがわかった。

調査対象は、20歳〜59歳のモバイルユーザー300人。 男女比は、50%ずつの均等割り付けを行った。 年齢比は、20代:31.7%、30代:37.4%、40代:26.4%、50代:4.6%となった。 またキャリア比は、DoCoMo:57.3%、au:30.0%、SoftBank:12.7%となっている。

 まずQ1では、現金またはそれ相当のプレゼントについて、何が最もキャンペーンに申し込むための動機となるかを尋ねた。 その結果、回答が最も多かったのは「1万円相当の現金またはポイントが抽選で100名様に当たる」で41.0%のユーザーが支持しており、次いで「100円相当の現金またはポイントを応募者全員プレゼント」が25.7%で続く結果となった。

プレゼントキャンペーンに関する調査(上)Q1

 最も回答が多かった「1万円相当の現金またはポイントが抽選で100名様に当たる」については、適度な額が適度な数のユーザーに当選することがユーザーにとって魅力的に映ったのではないかと考えられる。 この背景には、プレゼント額は少しでも高い方が良いが、当選確率が下がることには抵抗があるというユーザーの心理が存在しているのではないだろうか。

 また、注目すべきは「100円相当の現金またはポイントを応募者全員プレゼント」という回答が全体の4分の1を上回ったことである。今回の調査対象者が20代〜50代の男女であることを考えると、100円という金額は決して魅力的なものではない。 ただし、25%以上のユーザーが上記のように回答していることからは、ユーザーはプレゼントの内容だけでなく、プレゼントに当選するという事象自体に魅力を感じていると言えるだろう。

 Q2では、プレゼントキャンペーンについてどのような商品が最も魅力的であるかを尋ねた。 その結果、「旅行券」と回答したユーザーが最も多く53.0%。次いで、「家庭用ゲーム機器」の44.7%が続く結果となった。

プレゼントキャンペーンに関する調査(上)Q2

 旅行券については、好きな時期に、そして好きな場所で使用することが可能となっている(有効期限や使用できる場所には多少の限定もある)。その為、利用場所や利用人数に縛られず、家族などにプレゼントすることも出来る、非常に使い勝手の良いプレゼントとなっていることが高い評価につながっているのではないかと考えられる。 これについては、同じように旅行に関するプレゼントである「宿泊券」が29.7%と、旅行券のそれに評価が及ばなかったことからも理解できる。

 任天堂から発売されているWiiなどの「家庭用ゲーム機器」については、多くのプレゼントキャンペーンで目にするように、ユーザーの評価は高く、ニーズも依然として衰えていないようである。 また、「パソコン本体」と回答したユーザーも40.3%と、「プラズマTV」と同等の評価を得ており、注目する必要があるのではないかと考えられる。 上記結果には、今回の調査がインターネットで行われていることが多少なりとも影響を与えているとは考えられるが、プレゼントキャンペーンの王道でもあるプラズマTVと同等の支持を獲得したパソコンはプレゼントキャンペーンの強力な動機となる可能性がある。

 最後にQ3では、デコメなど携帯電話に関するプレゼントについて、どのようなものが最も魅力的であるかを尋ねた。 その結果、「ポイント」と回答したユーザーが29.0%で最も多く、次いで「着メロ/着うた/着ボイス」の28.3%が続く結果となった。

プレゼントキャンペーンに関する調査(上)Q3

 モバイルサイトだけでなく、PCをも含めたインターネットサービスの1つの特徴であるポイントはやはり非常に魅力的な存在であり、また携帯電話の大きな特徴でもある着メロについても高い支持を得ている。

 また、ポイントや着メロ以外の回答としては、「クーポン(割引券)」が24.3%で続いており、「デコメ」や「待ち受け画像」、そして「動画」などは支持が少なく、モバイルサイトでのプレゼントキャンペーンにおける動機としてはあまり魅力的ではないことが伺える。

本調査は、業界の全般的な調査となっております。
あくまでも指標となるものですので、参考データとしてご活用下さい。
業種や取り扱っている商品、またユーザーの属性によっても調査結果は大きく異なると考えられます。
より詳細な業界動向や、ターゲット層に合わせたリサーチにご興味をお持ちの方は、 リサーチアウトソーシングサービスをご活用ください。

サンプル数  :300
調査期間   :2007年08月30日〜2007年09月04日
調査方法   :モバイルリサーチ
調査機関   :ネットエイジア株式会社
対象者     :20歳から59歳の男女

本調査結果の単純集計を無料でご提供させていただきます。
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