Webマーケティングガイドでは、モバイルインターネット調査会社のネットエイジアリサーチと共同調査のもと、PCと携帯を比較しながら、その利用実態の調査を行った。
今回の調査では、インターネットやメールでPCと携帯のどちらを主に利用するのか、またその利用頻度や具体的なサイトのジャンルを調査した。 すると、携帯の主目的である通話以外にもユーザーは多様な機能を利用していることが分かった。
今回の調査対象は、10代〜50代のモバイルユーザー300人。 男女比は、男性:50.0%、女性:50.0%と均等割付けをし、年齢比は、10代:26.7%、20代:26.4%、30代:28.4%、40代:16.6%、50代:1.9%となった。 またキャリア比は、DoCoMo:50.0%、au:38.7%、SoftBank:11.3%となっている。
Q1では、現在インターネットやメールの利用でよく使うものはPCと携帯のどちらかを尋ねた。 すると、インターネットに関しては「どちらかと言えばPC」が46.7%で最も多く、次いで「どちらかと言えば、携帯」が34.0%と続いた。
また、メールに関しては、「どちらかと言えば携帯」が77.7%と圧倒的な差をつける結果になった。
注目すべき点は、約80%近いユーザーがメール機能は主に携帯を利用していることで、今回行った調査がモバイルインターネットを活用した調査であることを考慮しても、非常に高い数値であると言えるのではないだろうか。
この原因として、携帯電話のデータ通信速度が2001年にデジタル方式からW-CDMA方式に代わり、年々進化を続けることで、ユーザーがストレスを感じることなく、高速で大容量のデータを携帯でやりとりできるようになったこと、またPCに比べ持ち運びしやすく、いつでも気軽に操作できることが影響していると考えられる。 [参照:携帯電話のデータ通信速度の進化]
また、以前調査した10代男性に関する調査(上)で、10代に限定されているが1日のメールの送受信数が非常に多いことが分かっており、持ち運びしやすく場所を選ばない携帯が、メールの主なメディアとして使われていることが伺える。
Q2では1日のPCや携帯でのインターネットの利用頻度がどの位であるかを尋ねた。 すると、PCでは「まあ利用する」が34.0%と最も多く、次いで「非常に良く利用する」が27.0%と続いた。
携帯に関しては、「非常によく利用する」が43.3%と最も多く、次いで「利用する」が32.0%と続く結果になった。
ケータイ白書2007によれば、現在パソコンと携帯を使用しているユーザーは全体で約80%以上に及んでおり、また2008年には、携帯IP接続契約数が8,849万契約にのぼると推計されている。
今回の調査でもPCと携帯双方でインターネットを利用しているユーザーの割合は高く、今後携帯のコンテンツ分野のリッチ化が進めば、映像や音声の質が更に良くなり、ユーザーの携帯での利用は更に膨らむと考えられる。
Q3では、各項目のサイトを閲覧する際、PCと携帯どちらのインターネットを利用するのか尋ねた。 すると、「音楽/映画」についてPCでは45.3%、携帯では49.0%のユーザーが利用しており、次いで「ニュース/天気予報」がPCでは20.0%、携帯では25.7%と続く結果になった。
以前は、携帯の機能と言えば通話が主要な機能であったが、電話機の軽量化や定額制などによる低価格化に伴い、需要が増え、携帯を利用したサービスも多く提供されている。 例えば、公式メニューや一般サイトの閲覧のみに止まらず、音楽機能やワンセグ、ゲーム、デコメ、おサイフケータイなど、その用途も多様化してきている。
今回の結果からもPCと遜色ない程、携帯でのインターネットの利用が高まっており、今後更にその用途は拡大し、電話ではくくることのできない多目的な機能を持つアイテムへと進化するだろう。
本調査は、業界の全般的な調査となっております。
あくまでも指標となるものですので、参考データとしてご活用下さい。
業種や取り扱っている商品、またユーザーの属性によっても調査結果は大きく異なると考えられます。
より詳細な業界動向や、ターゲット層に合わせたリサーチにご興味をお持ちの方は、
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サンプル数 :300
調査期間 :2007年06月29日〜2007年07月02日
調査方法 :モバイルリサーチ
調査機関 :ネットエイジア株式会社
対象者 :16歳から59歳の男女
本調査結果の単純集計を無料でご提供させていただきます。
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