Webマーケティングガイドでは、インターネット動画広告に関する調査を企画し、株式会社エルゴ・ブレインズが運営するターゲットリサーチのリサーチパネルに対してインターネット調査を行った。
インターネット動画広告を見たことがあるユーザーのみを対象に調査を行った結果、興味を持って動画CM中に掲載されているバナー広告をクリックしているユーザーが60%以上もいることがわかった。
今回の調査対象は、16〜49歳の男女で、インターネット動画広告を見たことがあるインターネットユーザー322人。男女比は男性が42.5%、女性が57.5%となった。
まずQ1では、インターネット上の動画CM中に掲載されているバナーをクリックしたことがあるかについて尋ねた。その結果、3分の2近くのユーザーがバナー広告を「クリックしたことがある」ことがわかった。
動画の浸透で言えば、GyaOの登場によりインターネットで動画コンテンツを見ることはより身近な存在になってきており、先行するGyaOに追随するかたちでリリースされたYahoo!動画は、Yahoo!という最大の誘導力を活かし、YouTubeとともに「インターネットで動画を見る」という手法を浸透させたと言っても良いかもしれない。また、MSNビデオやAsk.jpなど動画サイトは非常にたくさん存在し、最近では旅行代理店のH.I.Sが動画サイトをオープンするなどポータルサイトだけではなく、企業も商品やサービスの魅力をより効果的(リッチ)に伝えるために動画という選択肢をとりつつあると考えられる。
Q2では、Q1で、クリックしたことがあるユーザーがなぜクリックしたのかについて尋ねたところ、「商品・サービスに興味を持ったから」が39.4%と最も多く、次いで「何となく」が19.3%となった。「好きなタレントが起用されていた」や「魅力的な広告だったから」といった、広告に魅力を感じてクリックしたユーザーは少なく、やはり商品やサービスなどに興味を持ったユーザーがクリックをしていると考えられる。
凝ったデザインや斬新なアイデアが入った広告も必要だが、商品やサービスの魅力をより詳細にユーザーに伝える必要があると考えられることから、その手法の一つとして、動画広告が注目されているのはないだろうか。また、魅力的なデザインやポイントなどの特典も掲げると、より効果的になると考えられる。
Q3では、動画CMで紹介されていた商品やサービスについて検索をしたことがあるか尋ねたところ、「検索したことはない」と回答したユーザーが最も多く65.2%となった。また検索したことがあるユーザーのうち「商品名」で98人(全体ユーザーの30.4%)、「カテゴリー」は12人(同3.7%)となった。
その他として、「タレントの名前」で検索したという回答もあり、Q2の回答でもタレントがフックになって広告をクリックしたという回答も少なからずいることから、バナーやテキスト広告と違って、動きのある広告によって印象を残しているという見方も、できるのではないだろうか。
今回の調査は、業界の全般的な調査となっております。
あくまでも指標となるものですので、参考データとしてご活用下さい。
業界やそれぞれのシチュエーションに合ったリサーチにご興味をお持ちの方は、お気軽にお問合わせください。
サンプル数 :322
調査期間 :2007年06月07日(木) 〜 2007年06月11日(月)
調査方法 :インターネットリサーチ
調査機関 :ターゲットリサーチ
対象者 :16歳〜49歳の男女
本調査結果の単純集計を無料でご提供させていただきます。
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