Webマーケティングガイドでは、モバイルインターネット調査会社のネットエイジアリサーチと共同調査のもと、10代男性のモバイル利用状況について調査を行った。
以前Webマーケティングガイドでは、10代女性に関して調査(下)を行ったが、今回の調査結果では前回と同じような傾向が見えてきており、10代男性や女性の公式メニューと検索エンジンの利用は非常に似ていることが分かった。
今回の調査対象は、13歳〜19歳の男性モバイルユーザー300人で、対象者は全て学生となる。キャリア比はDoCoMo:42.7%、au:43.9%、SoftBank:13.3%となっている。
Q1では、公式メニューと検索エンジンのそれぞれについて利用頻度を尋ねた。
その結果、公式メニューについては「よく使う」と回答したユーザーが15.0%、そして「全く使わない」と回答したユーザーが24.7%となった。更に、検索エンジンについては「よく使う」と回答したユーザーが40.3%、「全く使わない」と回答したユーザーが13.3%という結果になった。
公式メニューに関しては、「全く使わない」の24.7%が「よく使う」の15.0%を上回っており、全体的に10代男性ユーザーは公式メニューを利用していないことが伺える。
検索エンジンに関しては、前回の調査のように「よく使う」と「たまに使う」ユーザーを「利用するユーザー」と定義すると、合わせて67.6%と約70%近くおり、ユーザーが検索エンジンを非常によく利用していると考えられる。
ユーザーは公式メニューよりも検索エンジンをよく利用しており、その原因として、検索エンジンに対応している勝手サイトでできる限り無料のサイトを利用したいということや、メニューからは行けない、もしくは行きづらいサイトであるため検索エンジンを利用していると考えられる。
Q2では、各項目の情報を公式メニューと検索エンジンのどちらで探すのかを尋ねた。
その結果、検索エンジンで探す項目として、「待受画面」が74.3%と最も多く、次いで「画像や動画」が74.0%、「目的なくサイトを探す時」が72.0%、「ブログ」が70.3%と続いた。
一方、公式メニューで探す項目については、「天気やニュース」が67.7%と最も多く、次いで「交通・路線情報」が64.0%、「レストランやショップ」が52.3%と続く結果となった。
上記3項目以外は、圧倒的に検索エンジンで情報を探すユーザーが多く、ユーザーは探したい情報によって公式メニューと検索エンジンを使い分けていると考えられる。
待受画面や画像、動画、ブログなどは公式メニュー以外にも多くのサイトが存在しており、公式メニューでは飽き足らなくなっているユーザー心理を垣間見ることができるのではないだろうか。
また、公式メニューと違い、検索エンジンはキーワードを入力しさえすれば、そのキーワードに関連したサイトが表示されるということから、より幅広い情報を得られるため、ユーザーが好んでいると言えるだろう。
Q3では、「○○と検索して下さい」という広告がきっかけでモバイル検索をするのかについて尋ねた。
「よくする」と「たまにする」を合わせたユーザーを「利用するユーザー」とすると、「雑誌」が48.2%と最も多く、半数近くのユーザーは「雑誌」がきっかけとなってモバイル検索を利用していることが分かった。
次いで「テレビCM」が32.3%、「ダイレクトメール(DM)」が26.5%と続く結果となった。
しかし、「雑誌」と「テレビCM」以外、「○○と検索して下さい」と広告に書かれていても、約半数のユーザーは「全く検索しない」と回答しており、10代のクロスメディア的効果は、ある特定の種類(雑誌とテレビCM)の広告が現時点では効果を及ぼすと言えるのではないだろうか。
電通総研の調べによれば、モバイル広告市場は2011年に成長率が3.3倍になると予測されており、その中でも、検索連動広告は最大の伸長を示しており、今後も注目していきたい。(参照:2007年〜2011年のインターネット広告費に関する試算を発表[電通総研])
本調査は、業界の全般的な調査となっております。
あくまでも指標となるものですので、参考データとしてご活用下さい。
業種や取り扱っている商品、またユーザーの属性によっても調査結果は大きく異なると考えられます。
より詳細な業界動向や、ターゲット層に合わせたリサーチにご興味をお持ちの方は、リサーチアウトソーシングサービスをご活用ください。
サンプル数 :300
調査期間 :2007年05月08日〜2007年05月10日
調査方法 :モバイルリサーチ
調査機関 :ネットエイジア株式会社
対象者 :13歳から19歳の男性
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