Webマーケティングガイドでは、不動産に関する調査を企画し、株式会社エルゴ・ブレインズが運営するターゲットリサーチのリサーチパネルに対してインターネット調査を行った。
調査内容は、自分名義の持ち家を持つユーザーに対し、住宅を購入した際の情報元や検討期間、購入のきっかけについて調査した。
今回の調査対象は、自分名義の持ち家を持つ30代〜50代男女のインターネットユーザー300人。 年齢比は30代、40代、50代それぞれ100人までの均等割り付けを行った。
Q1で、住宅を購入しようと思った際に最も参考にした情報元を尋ねたところ、「住宅展示場」が24.7%と最も多く、次いで「家族や親族」が21.3%、「不動産屋」が15.7%と続く結果となった。
対象者を自分名義の持ち家を持つユーザーに絞った今回の調査では、「新聞やテレビ、ラジオ、インターネット」といったメディアから情報を得たユーザーはわずか10.0%に止まっており、不動産などの一生を左右するような買い物に関して、ユーザーは実際に目で見たり、近親の人々からアドバイスを受け、購入の判断材料にしていると考えられる。
Webマーケティングガイドが行った第3回不動産に関する意識調査では、対象者を住宅を購入したユーザーに絞らず、賃貸住宅に住んでいるユーザーも含んで調査対象としたため、不動産を決める情報元について、「インターネット」と答えたユーザーが多く対照的であると考えられる。
Q2では、家を購入したきっかけについて尋ねた。 すると、「賃貸より自由に使える」が34.0%と最も多く、次いで「広い住まいに住みたかった」が29.7%、「金利が低く買い時だと思った」が26.0%と続く結果となった。
回答結果から「賃貸より自由に使える」や「広い住まいに住みたかったから」、「子供が成長したから」といった自由や家族のことを考慮した意見と、「金利が低く買い時だと思った」や「税制面で優遇が受けられる」といった金銭面を考慮した意見が挙がっていることが伺える。
この質問が複数回答であることを考慮すると、自由や家族のことに配慮した意見と金銭面に配慮した意見の双方が、住宅購入の際の大きなきっかけになっている可能性も考えられる。
やはり、住宅購入は家族の成長と共に夢が膨らみ、金銭面で何らかの影響を受け作用されることで、現実味を帯びると考えられる。
Q3では、家を購入しよう検討してから、実際に購入するまでの期間がどの位だったかを尋ねたところ、「半年〜1年未満」が25.3%と最も多く、次いで「1年〜3年未満」が19.3%、「3カ月〜半年未満」が18.0%と続く結果となった。
「1カ月未満」と回答した非常に短期間のユーザーは9.7%で、「3年以上」と回答した非常に長期間のユーザーは8.4%と少数意見に分かれる結果になった。
一方、住宅購入のきっかけも人により捉え方が異なると考えられることから、79.9%の大多数のユーザーは「3カ月〜3年未満」と回答しており、住宅の購入を検討してから購入するまでの期間は、人によって開きが出たと言えるのではないだろうか。
調査結果から、不動産という大きな買い物に対してユーザーは、自分1人の考えだけでなく、周囲の人間(家族や親類、専門家)の意見を参考にする傾向が強いと考えられる。
また、賃貸物件と比べ、住宅を購入する場合には不動産に関する情報元として、ネットやテレビなどのマス的なメディアを最重要な参考材料として利用していないことは注目すべき点であろう。
今回の調査対象者は30代〜50代の男女を対象にしたものであったが、20代の男女では、賃貸物件の情報をインターネットから入手すると回答したユーザーが70%強にも及んでおり、「賃貸」情報ではあるものの、若年層の不動産の情報収集方法と、30代〜50代の情報収集方法とは異なる可能性が高いと言える。(参照:賃貸不動産物件に関する調査[楽天リサーチ])
次回は、購入物件の価格や種類を詳しく調査していく。
今回の調査は、業界の全般的な調査となっております。
あくまでも指標となるものですので、参考データとしてご活用下さい。
業界やそれぞれのシチュエーションに合ったリサーチにご興味をお持ちの方は、お気軽にお問合わせください。
サンプル数 :300
調査期間 :2007年05月15日(火) 〜 2007年05月17日(木)
調査方法 :インターネットリサーチ
調査機関 :ターゲットリサーチ
対象者 :30歳〜59歳の男女
対象条件 :自分の名義で持ち家を持つ人
本調査結果の単純集計を無料でご提供させていただきます。
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