Webマーケティングガイドでは、モバイルインターネット調査会社のネットエイジアリサーチと共同調査のもと、ソフトバンクユーザーの携帯利用実態に関するモバイルリサーチを行った。
ソフトバンクモバイルでは、2007年5月16日よりついにOvertureのスポンサードサーチモバイルが解禁となり、現在多くの企業やサイト運営者の注目を集めている。そういった状況もあり、本調査ではソフトバンクユーザーがどれくらいの頻度で、またどのように検索エンジンを利用しているのかについての調査を行った。
今回の調査対象は、16代〜49代のソフトバンクモバイルユーザー300人。男女比については、150人ずつの均等割付けを行った。
まずQ1では、検索エンジンの利用頻度について尋ねたところ、「1日に1回程度」という回答が最も多く17.7%となっており、次いで「1日に数回以上」が16.7%と続く結果となった。両者を合計した、”1日に1回以上検索するユーザー”は34.4%となり、3人に1人以上のユーザーが1日に1回以上の頻度で携帯電話からの検索を行っていることが伺える。
調査日や調査対象者が異なる為に単純な比較はできないが、以前Webマーケティングガイドが行った『第4回携帯電話の検索に関する調査』によれば、モバイルユーザー全体では46.7%のユーザーが「1日に1回以上検索する」と回答しており、ソフトバンクユーザーはモバイル検索の利用頻度が他のキャリアに比べ低い傾向にあるのではないかと考えられる。
しかし、「検索エンジンを利用したことがない」と回答したユーザーは8.3%と、モバイルユーザー全体の11.3%を下回っており、ソフトバンクユーザーは他のキャリアに比べ、検索エンジンの利用率に関しては高いのではないかと考えられる。
この結果に関しては、前回の調査から2カ月弱が経過しているなど、時間的な影響も多少あると考えられるが、ソフトバンクには『Y!ボタン』が搭載されており、そのことが他のキャリアに比べ検索エンジンの利用率が高い結果に結びついていると言えるのではないだろうか。
Q2では、Q1で検索エンジンを利用したことがあると回答した275人のユーザーに対して、その検索内容を尋ねた。その結果、最も回答が多かったのは「着メロ・着うた」で46.5%、次いで「天気やニュース」で28.4%、そして「交通/路線情報」が僅差の27.6%で続く結果となった。
2006年11月に行った『第3回検索エンジン利用調査』では、パソコンで検索をする目的は「言葉などがわからないときなどの、辞書的な使い方」であると回答したユーザーが多くなったが、今回の調査では、「着メロ・着うた」が46.5%と圧倒的に多くなっており、やはりパソコンでの検索とモバイルでの検索の間には、利用目的でも大きな違いがあることが伺える。
最後にQ3では、Q2と同様にQ1で検索エンジンを利用したことがあると回答した275人のユーザーに対して、検索結果を平均して何ページまで見るかを尋ねた。 その結果、最も多かった回答は「2ページ目まで」で32.0%、次いで「3ページ目まで」が30.2%で続く結果となった。
上記結果からもわかるように、検索結果を3ページ目までしか見ないユーザー(1ページから3ページの合計)は73.5%にも及ぶことがわかった。
携帯電話はPCに比べ画面も小さい事から、検索結果が1ページあたり5件しか表示されず、今回の調査で明らかになったこの“3ページ目という境界線”はPCよりもハードルの高いものであるといえるだろう。
今回の調査はソフトバンクモバイルのユーザーに限定したものであるが、この傾向は他のキャリアを利用しているユーザーにとっても同様のことが言えると考えられ、モバイルSEMにとって“3ページ目”という数字が一つの境界線となると考えられる。
次回は、ソフトバンクモバイルの特徴でもある『Y!ボタン』がユーザーにどの程度利用され、またそれがもたらす影響について迫っていく。
本調査は、業界の全般的な調査となっております。 あくまでも指標となるものですので、参考データとしてご活用下さい。 業種や取り扱っている商品、またユーザーの属性によっても調査結果は大きく異なると考えられます。 より詳細な業界動向や、ターゲット層に合わせたリサーチにご興味をお持ちの方は、 リサーチアウトソーシングサービスをご活用ください。
サンプル数 :300
調査期間 :2007年05月15日〜2007年05月16日
調査方法 :モバイルリサーチ
調査機関 :ネットエイジア株式会社
対象者 :16歳から49歳の男女
本調査結果の単純集計を無料でご提供させていただきます。
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