Webマーケティングガイドでは、 女性の日常の生活実態に関して調査を企画し、インターネット調査会社である株式会社マクロミルが保有するリサーチパネルに対して調査を行った。
調査の対象は20代〜50代のパソコンインターネットユーザー208人。女性のみ20代が26.2%、30代が49.6%、40代が18.0%、50代が6.3%の割り付けで行った。
第1回では女性の日常の生活実態について、健康や美容に対してどの程度気にかけているか調査した。
今回の調査から、女性が仕事や家庭の狭間で柔軟に時間を使い、健康維持を心掛けようと する、現代女性の姿が浮き彫りになっている。
昨今、女性の就業率が高まりを見せ、社会進出を果たし生き方の選択肢が増えた反面、企業の中でも、地域の中でも、家庭の中においても、役割を果たさなければならなく、少なからずその状況に負担を感じている女性心理があると考えられる。
まずQ1では、日常生活の中で、健康や美容に関して気になることを尋ねたところ、「肩こり」が127人と最も多かった。次いで多いのが「運動不足」の124人、「睡眠不足」の88人となった。
一方、日常生活の中で、健康や美容に関して特に気にかけない女性は、たった8人だった。 つまり、95%以上の女性が日常生活の中で何らかの悩みを抱えていると言えるのではないだろうか。
また、「肩こり」127人、「肌荒れ」82人、「腰痛」77人、「睡眠不足」88人が上位を占めており、増大する女性の社会進出が健康や美容への悩みを後押ししていると考えられる。
近年話題になっているメタボリックシンドロームについては、男性が主と言われているが、今回の調査から肥満に関して悩みを抱える女性ユーザーが65人おり、女性にもメタボリック症候群になる可能性がゼロではないことが伺える。
Q2では普段、健康維持のために行っていることを尋ねた。 その結果、女性は生活の基本的なレベルで健康維持に努めていることがわかった。
調査の結果、「栄養バランスに気をつける」が95人と最も多く、次いで「睡眠時間を十分にとる」が91人、「規則正しい生活を送る」が80人となっており、負担が少なくてすむ方法や継続が可能な方法で自らの健康を維持しようと考えていることが伺える。
また、約15%(32人)の女性ユーザーは「特に何もしない」と回答しており、日常の雑事に追われ、自らの健康を気遣う余裕のない状態にある、多忙な現代女性の一面も垣間見ることができる。
Q3では、Q2で「サプリメントや栄養補助食品を摂取する」と回答した69人の女性ユーザーに対し、摂取しているサプリメントを具体的に尋ねた。
すると、約80%近く(53人)の女性ユーザーがビタミン系を摂取しており、女性ユーザーが老化や肉体疲労、ストレスから身体を守るための対策として、ビタミン系を非常に重視していると考えられる。
調査の結果、選択した女性ユーザー96人の中で、「ビタミン系」を53人、「コラーゲン」を24人のユーザーが摂取しており、特定のサプリメントに人気が集中していることが伺える。
ビタミンの効果効能として、老化防止や美肌効果、抗ストレス作用があり、ガンや心臓病などの生活習慣病を予防できるなど、手軽にマルチな効果を期待するという、女性ユーザー特有の健康維持に対する欲張りな要求が感じられる。
また、「大豆系」は7人のみと他のサプリメントよりも少ないことから、遺伝子組換え食品に対する消費者としての疑念が未だ残っていたり、ビタミン系やミネラル系よりもニーズが少ないことが推測できる。
Q4では、Q2で「サプリメントや栄養補助食品を摂取する」と回答した96人の女性ユーザーに対して健康補助食品やサプリメントを購入する場合、何を一番重視するか尋ねた。
その結果、40%以上の女性ユーザーが「効果効能」を重視しており、自分自身が補わなければならない栄養素を認識・自覚して商品を購入していると考えられる。
Q2で該当した96人の女性ユーザーから回答を得た結果、「効果効能」が40.6%と最も多く、次いで「品質」が29%、「価格」が18.8%、「利用者のコメント」が7.2%となった。
このことから、女性が商品を選択する際、価格は重視せず効果や品質に目を向ける「量(価格)より質」の傾向が高まっていることが伺える。
「効果効能」や「利用者のコメント」を重視するユーザーが半数近くいることは、ユーザーがインターネットからサプリメントや栄養補助食品に関する詳細なデータを確認し、また、利用者のコメントを商品の良し悪しを判断する材料に利用していると考えられる。
また、調査結果から、自分にとって本当にその商品が必要なのかを考える消費者の心理行動が如実に表れており、自分を中心に置く「自分のこだわり重視」の消費者動向が鮮明になっているのではないだろうか。
次回は、女性の美意識について焦点をあてる。 はたして、女性が自分自身のプロポーションに対してどれだけ高く意識しているのであろうか?
今回の調査は、業界の全般的な調査となっております。 あくまでも指標となるものですので、参考データとしてご活用下さい。 業界やそれぞれのシュチュエーションに合ったリサーチにご興味をお持ちの方は、 お気軽にお問合わせください。
サンプル数 :208
調査期間 :2007年03月06日(火)〜2007年03月07日(水)
調査方法 :インターネットリサーチ
調査機関 :株式会社マクロミル
対象者 :20歳から59歳女性
本調査結果の単純集計を無料でご提供させていただきます。
アンケート回収データ・クロス集計サービス・レポートは有料にてご購入いただけます。
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