Webマーケティングガイドでは、ネット調査会社のマクロミルの協力のもと、検索エンジンに関して、インターネットリサーチ調査を行った。その結果、検索結果を1ページ目しか見ないユーザーは13.1%、4ページ以上を見るというユーザーはわずか25.5%である事がわかった。
今回の調査対象は20歳〜49歳のパソコンインターネットユーザー400人。M1層100人、M2層100人、F1層100人、F2層100人となる。
Q1では、パソコンで検索した際に検索結果画面を何ページ目まで見るかを尋ねたところ、「1ページ目まで」は13.1%、「2ページ目まで」は28.1%、「3ページ目まで」は36.3%である事が明らかになった。つまり、3ページ目までしか見ないというユーザー(1,2,3ページの合計)は75.5%にも及び、4ページ以降に表示をされた場合、見てもらえない可能性が高いという事がわかった。もちろん、表示順位は高いに越した事はないのだが、この結果から、3ページ目が検索順位の大きな境界線になると考えられる。
Q2では、パソコンで検索をする際にキーワードは最初にいくつ入力するかを尋ねたところ、「1つ」と回答された方が50.9%、「2つ」という方は43.7%という結果となり、90%以上のユーザーは検索ワードを2つまでしか入力しない事がわかった。
全体の半数以上を占めた、検索ワードを1つしか入力しないユーザーに関しては以下のような事が考えられる。
1.検索リテラシーが低いユーザーがまだまだ多い
2.具体的なイメージが決まっていない
3.検索目的がはっきりしているユーザーが多い(企業名、商品名など)
4.昨今のトレンドである”○○と検索”が非常に浸透している
※広告メディアでの”○○と検索”の利用経験率は43.3%【自主リサーチ調査結果】第1回広告メディアに関する調査より
また、43.7%の検索ワードを「2つ」入力するというユーザーは、検索エンジンやその行動自体に慣れているのではないかと考えられるが、割合が40%強という事から、まだ検索エンジンをうまく活用できているユーザーは少ないのではないかと推測される。
※検索結果に思ったように良いサイトが見つからなかった場合にとる手段として、『キーワードを追加して再度検索する』が66%と最も多くなった。【自主リサーチ調査結果】第2回検索エンジン利用調査より
また別の見解としては、1語で検索語を入れ、数ページ斜め読みをして、目的のページが見つからなければ、すぐに他の検索キーワードを追加して、再度検索し直すということも考えられる。
その他最初に3語以上入力するというユーザーも4.5%存在することから、明確な目的を持って検索するユーザーも確実に存在する事がわかる。ターゲットを絞ったサイト構築を行えば、見込み度の高い優良な顧客が必ずサイトに訪れてくれると考えられる。
こちらに関しては、検索エンジンの進化やユーザーの動向の移り変わりも早いので、今後も引き続き調査を続けたい。
Q3では、検索エンジンを使い分けているというユーザーに対して、それぞれの検索エンジンの利用目的を尋ねたところ、Yahoo!Japanでは「普段使い」という意見が多く、あとは「グルメやファッション情報」といった回答が目立った。
Googleに関しては、「専門的なもの」、「検索が難しそうなもの」、「地図」という回答が特徴的であった。また、exciteやInfoseek、gooでは「ブログ」という回答が他の検索エンジンよりも比較的多く、それぞれの特徴であると考えられる。
サンプル数 :400
調査期間 :2006年11月14日(火)〜2006年11月15日(水)
調査方法 :インターネットリサーチ
調査機関 :株式会社マクロミル
対象者 :20歳から49歳男女
本調査は、業界の全般的な調査となっております。
あくまでも指標となるものですので、参考データとしてご活用下さい。
業種や取り扱っている商品、またユーザーの属性によっても調査結果は大きく異なると考えられます。
より詳細な業界動向や、ターゲット層に合わせたリサーチにご興味をお持ちの方は、リサーチアウトソーシングサービスをご活用ください。
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