三菱電機が3月3日、携帯電話端末事業からの撤退を発表しました。撤退の理由を「市場が成熟化し、携帯電話端末の需要の伸びが見通せない中で、顧客の嗜好がますます多様化する非常に厳しい事業環境の下、足下の出荷台数が減少するとともに、今後の業績改善を見通すことが非常に難しくなっている」としています。
さらに3月10日には、ソニー・エリクソン・モバイルがNTTドコモ向け端末の製品計画を見直すと発表しています。
日本の携帯電話の契約数は1億、人口普及率は8割といわれ、飽和状態にあり販売台数が低下しているという見解もあります。三菱電機のような撤退するメーカーもある一方で、画期的なサービスが生まれれば契約が伸びる余地があるという見方もあり、新しいモデルの発表時には大規模なキャンペーンが展開され、依然として携帯電話への人々の関心は高いと言えます。
そこで今回は「どのようなポイントで携帯電話を選んでいるのか?」について探りました。最初の質問は、利用しているキャリアについてです。
●あなたは現在、どのキャリアの携帯電話を使用していますか?複数携帯電話をお持ちの方は、メインの端末のキャリアをお答え下さい(択一回答)
1 | NTTドコモ | 43.2% |
2 | au(KDDI) | 28.1% |
3 | ソフトバンクモバイル | 20.4% |
4 | 携帯電話を使用していない | 5.4% |
5 | ウィルコム | 2.8% |
6 | ディズニー・モバイル | 0.1% |
NTTドコモ(43.2%)が他社を大きく離して1位となっており、次ぐau(28.1%)とソフトバンク(20.4%)ので3社で9割のシェアを占めています。
やはりNTTドコモのブランド力は大きく、携帯電話のパイオニアとしての歴史の長さや、電波のつながりやすさが魅力です。学生割引などの若い層をターゲットにしたサービスや広告展開でユーザーを増やしてきたauと、後発ながら料金プランや、新機種を多数投入した店頭展開でユーザーを増やしたソフトバンクモバイルが3位となっています。
次ぐ4位が「携帯電話を使用していない」(5.4%)ということから、画期的な新機能やサービスによっては、もう少し市場が広がる可能性が見られます。
続いて、使用している携帯電話端末のメーカーについて尋ねました。
●あなたが現在メインで使用している携帯電話のメーカーは何ですか?(択一回答、上位10件まで)
1 | シャープ | 25.2% |
2 | 東芝 | 12.3% |
3 | パナソニックモバイルコミュニケーションズ | 12.1% |
4 | NEC | 10.7% |
5 | ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ | 8.4% |
6 | 三洋電機 | 6.2% |
7 | カシオ計算機 | 5.8% |
8 | 富士通 | 5.4% |
9 | 京セラ | 5.3% |
10 | 三菱電機 | 3.8% |
シャープが他社を引き離し1位(25.2%)となりました。携帯電話3社のキャリアに端末を提供して、液晶テレビ「AQUOS(アクオス)」のブランド力を活かしたワンセグ搭載の高性能機種が支持されているのでしょうか。
2位〜10位までの差は比較的小さく、ユーザーは、キャリアや機能を考慮して、幅広い選択肢から選んでいる事がわかります。
続いて、現在お使いの端末の使用期間についても聞いてみました。
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