フラクタリストとセランはこのほど、モバイル検索エンジンの利用とモバイルSEOへの影響に関する調査を実施、結果を発表した。
対象サイトのうちリスティング広告の効果測定を行っている6サイトについて、検索エンジンがスポンサーの意向に左右されず、自身のアルゴリズムに従って実行する「オーガニック検索」経由とリスティング広告経由のコンバージョン率(CVR)について調べたところ、オーガニック検索経由のCVRは平均約1.2%に対し、リスティング広告経由のCVRは平均約4.7%だった。
オーガニック検索経由のCVRが低い理由として、トップページへ戻るための導線がない、最下部までのスクロール量が多いなど、ユーザビリティの低下が離脱率を引き上げているようだ。ただ、全体としてオーガニック検索経由のアクセス数は対象17サイトのユニークアクセス数合計の約40%と比率は高いことから、SEOは有効な手段と言えそうだ。
また、検索文字数は4文字(28%)と5文字(25%)のキーワード検索が多く、合計で50%以上を占める。次いで7文字(21%)が続き、2文字(5%)や3文字(14%)を上回る結果となった。この理由として、予測変換機能の利用傾向が挙げられる。
さらに、各サイトの検索キーワードのうち、トップ10のキーワードが占める検索数の割合は平均46.0%とトップ10の検索割合が特に高いことから、SEOを実施する場合、メジャーキーワードに注力することで効率的に流入数の獲得が行えるとしている。
調査は5月1〜31日、セランのモバイルサイト向けログ解析サービス「MOBYLOG」のデータを基に行ったもの。サンプルサイトは公式サイト11、一般サイト6。サンプルサクセス数は84万425回。
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